11/3びっくりIMP大会の第一試合を務めるのは、内田祥一vs澤宗紀のシングルマッチです。
正直に言って、安心して全てを任せられる顔合わせであると確信しています。

内田は自分が大阪プロにいた時に、プロレス教室から入門してきた人間です。
何故かは全く覚えていませんが、
「こいつよりこいつを入れた方がいい」
とプッシュした記憶があります。
マグロ漁船、ホストなど良く分からない経歴を持っていましたが、何とかデビューまで漕ぎ着け、なんとなく
「よくなった」
「頑張っている」
的な噂は伝わってきていました。
その後、何故かは知りませんが大阪プロを離脱。
そのままレスラーを辞めるという選択肢もあったでしょうが、彼は“関西に残って”プロレスを続けるという道を選びました。

正直、フリーで関東以外に住んでいては、よほどの大物でない限りは食べては行けません。
彼も昼と夜にバイトをしながら、その合間をぬって練習し、そして試合をしています。
技術的には申し分ないものを持っていながら、その絶対的な試合数の少なさから、全く日の目を見ていない状況です。
そんな、“生き残るのがかなり困難”な道を選び、“必死に戦い続けて”いる内田。
彼が関西の意地をぶつけるのに、もってこいの相手が見つかりました。
その名は、澤宗紀。

数年前までは、澤選手の事は名前は聞いていてもどんな選手か全く知りませんでした。
かろうじて『ランジェリー武藤』としての活躍は知っていましたが、彼に対する認識はその程度でした。
しかし、自分が東京に出てきてある程度インディー事情に精通してくると、自分の認識が間違っていたことに気付かされます。
「どこに行っても、誰とやってもいい試合をするレスラー」
決定的となったのは、一連の飯伏との戦いでのすさまじい闘志を目の当たりにしたときでした。
彼をイロモノとしてしか見ていなかった自分は、もうどこにもいませんでした。

そんな二人に、びっくりのビックマッチの第一試合をお任せしようと思います。
きっと、第一試合に相応しい、激しい試合になることと思います。
みなさん、是非時間通りに来場し、第一試合からじっくりご覧になってください。
この二人の試合を見ないと、損をすることになりますよ―――。

さてさて、IMPまであと3日!