さらに発表から時間が経ってしまいましたが…。
今回は、6/26びっくりプロレス大阪大会で行われる、ウラノ組vs邪道組、板倉組vsバファロー組のタッグマッチ二試合について、触れてみたいと思います。

◆ヤス・ウラノ&石井慧介vs邪道&外道

言わずと知れた、ワールドクラス・タッグチームがびっくりプロ初参戦。
タッグのスペシャリストとして、二人での戦い方のなんたるかを示す試合を見せてくれると思います。
去年の主催興行には外道さんに出てもらいましたが、二人揃うとなるとまた意味合いが違ってきます。
二人は自分にとって、WAR一緒だった「怖い先輩」でした。
こうして自分の大会に出てもらえて、非常に嬉しく思っています。

対するは、DDTのウラノと石井。
ウラノくんは「ヤスティクス」という異名が付くほどの、DDTきってのテクニシャン。
そのヤスティクスとワールドクラス・タッグチームのテクニック合戦に期待したい!…ところですが…。
ヤス・ウラノは自他共に認める腹黒で天の邪鬼でヘソ曲がりなので、こればっかりは開けてみないと分かりません。
試合の鍵となるのが、ウラノくんであることは間違いないと思います。

石井は、最近NEVERに続いて本戦にも出場するなど、新日本さんと交わることが多くなってきています。
それでも、邪道&外道の二人と接するのは今回が初。
おそらく戦力的には一番劣ると思われているでしょうが、DDTマットで見せている戦いがそのまま出来れば、突破口は見えてくると思います。
ベストオブへの扉を開けられなかった悔しさを、ぶつけて欲しいですね。

ぶっちゃけてしまうと、自分の中では「対抗戦!」的な感覚は正直希薄です。
邪道さんと外道さんに至っては、フラッと遊びに来るような感覚ではないかとさえ思ってしまいます。
その辺の隙をつければ、勝敗は分からなくなってくると思っています。
DDTの二人にしでかしてほしいです!

◆柏道場リバイバル ブラックバファロー&高智政光vsオリプロ板倉&松崎和彦

今大会のカードの中で(まだ全部決まりきっていませんが)、一番自己満足(くいしんぼうが最近連呼している言葉ですけど)で組ませてもらったのがこのタッグマッチです。
全員が、柏は逆井にあったオリエンタルプロレス道場で寝食を共にし、青春の日々を過ごしたメンバーです。

バファローとは、彼が一ヶ月弱くらい先輩で、歳は自分が二つ上ということで、ほとんど同期のような感じで接していました。
時が流れ、自分が誘って大阪プロで一緒に仕事をするようになり。
時が流れ、自分が大阪を離れて彼とも連絡を取らなくなり。
さらに時が流れて、自分の大会に出てもらうようになるとは。
この業界にいると、かつて予想もつかなかったことが平気で実現に至るんですよね。
バファローには感謝しています。

高智は、オリプロが潰れて新格闘プロが出来る際に入ってきた人間でした。
人懐っこい性格で、誰からも可愛がられた存在だったと記憶しています。
彼もSPWF→WJと渡り歩き、今は大阪に在住して精力的にトレーニングとプロレス活動を行っています。
彼の生き方を見ると、俺も頑張らなきゃな!といつも思わされます。

松崎さんは、一番怖い先輩でした。
喧嘩番長の異名通り、練習も私生活も、厳しく叩き込まれたのを昨日の事のように思い出します。
今でも、その武骨なファイトスタイルを押し通し、ゴツい体をキープして戦い続けているのは、嬉しい限りです。

そして、板倉さん。
去年自分の主催興行で復帰してもらったのは、記憶に新しいと思います。
そこで岸和田に、ボロ雑巾のように叩き潰された事も。
そこで諦めることなく、板倉さんは再びリングの中にある残酷な現実に挑戦します。
対戦相手は二人ともかつての後輩。
岸和田戦と同じく、厳しい現状が待ち受けているかもしれません。
でも、誰一人として望まなかったとしても、自分は今回も板倉さんの背中を押してあげたいと思います。

今回、板倉さんから
「オリプロ板倉と名前を変えて試合に臨みたい」
と言われました。
あの団体に対する思いが、まだそんなにあったのかと、びっくりさせられました。
オリプロの原点である柏道場、その道場に深く携わった四人によるタッグマッチ。
注目してくださいとは言いません。
ただ、今より遥かにインディーに対する偏見と風当たりが強かったあの時代。
蔑まれながらも、「そうはいかんちゅうとこを見せてやる」と意地を貫いた選手がいたということを、少しでも記憶していただければ幸いです。


そんな感じのこの二つのタッグマッチ。
自分はすごく楽しみです。
皆さんにとっても、同じだったら嬉しいなぁ…。
びっくりプロレス大阪大会まで、あと約一ヶ月!