
板倉さんから復帰の話を聞いた際、まずその場として頭に浮かんだのは、オリエンタルプロレスの一日復活でした。
可能であるのなら、一番しっくり来るのはそれだと真っ先に思いました。
ただ…。
その後、色々な事を考えたんですね。
やっぱり、団体が崩壊するっていうのは、大変なことなんです。
そこにたくさんの人間が関わっていればいるほど、複雑な人間関係があるわけですし。
もっと言えば、負債を抱えて団体を畳んで、その後に人知れず負債を返していった責任者の方が存在するわけで。
そういった人達の気持ちとかを考えると、安易に自分なんかが音頭を取って、一日復活をうたって、オリエンタルの名前で大会なんかやっていいんだろうか?
いや、やっぱりよくないんじゃないか。
よくないだろう。
という結論に達しました。
はい。
じゃあ、どうすればいいか?
悩んだ末に辿り着いた苦肉の策が、松井主催興行だったという訳です。
大会まで一ヶ月を切った今の段階でさえ、違和感しか感じないんですけどね。
でも、いざ自分の名前で大会を開催するとなったら、やはり満足してもらえるものを提供したい。
そして、お世話になった方・関わりの深い方には、なるべく多く出ていただきたい。
そう考えたとき、自分がプロレス界に入った一つ目の団体・オリエンタルプロレスの先輩である松崎さんと平野さんは、どうしても外せない存在でした。
快く首を縦に振ってくれたお二人には、感謝しています。
当時のオリプロの練習は、端から見ていても凄まじいものがありました。
「メジャーにも、他のインディーにも、練習量では絶対に負けない」
確かそんな事を合言葉にしていたと記憶しています。
当時の厳しい環境を潜り抜けてきたお二人には、是非最近の若い衆に対し、今の時代では味わえない厳しさ・苦しさを、試合で伝えていただきたいと思っています。
特に松崎さんには、ポスターのニックネームに“殺気!”と書かれていた当時の怖さを見せてほしいですね。
入江と高尾という人選には、特に意味はありません。
入江は、まぁ腐れ縁ですかね。
大阪の頃からの。
いいものは持っているね、と言われ続けて久しいですよね。
高尾は、バカなんですよね。
愛嬌のある。
そこら辺は、他のDDTの若い奴等よりは頭一つ抜けていると思います。
二人ともよく練習はしているみたいですし(当たり前ですけど)、上に行きたいという欲も持っているようなんで、何かタイミングが合えばポーンと行けると思います。
合わなければ行かないと思います。
今のうちに、ガッチリ潰されるのもいい経験なんじゃないかな。
と、勝手に思っています。
わやくちゃにされる二人が見たいような気がします。
でも、されっぱなしだと面白くないですよね…。
オリエンタルの名前で大会をすることは自重した訳ですが。
ほんの少しなら使ってもいいかな?という甘えが出まして、この試合に
「オリエンタルチャレンジ」
という冠を付けさせていただきました。
すみません。
もしかしたらさらに甘えて、オリプロのTシャツを再現しようかという考えも浮かんだり消えたりしています。
まだ分かりませんが。
ホントすみません。
そんな感じで組ませていただいたこの「オリエンタルチャレンジ」。
自分はムチャクチャ楽しみです。
みなさんにとっても、同じだったら嬉しいなぁ。
主催興行まで、あと23日!