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都内某所にて、5/22に復帰戦を控えた板倉広と、同日に外道戦を行うアントーニオ本多が合同特訓を行いました。
板倉は、久々のリングの感触を確かめるように、マット運動、受身、ロープワークを黙々と繰り返します。
実戦形式のスパーリングでは、本多のねっとりとしたレスリングに苦戦を強いられたものの、往年のキレを思わせる動きで形勢を逆転。
鋭いドロップキックや重いミドルキックを披露し、本多を追い込んでみせました。
終盤はかなり息を荒げる場面もありましたが、それでも最後まで動きが止まることはなく、二時間以上続いた合同特訓は熱を帯びたまま終了しました。
以下は両選手のコメントです。

本多「板倉さんと練習させていただきましたが、ブランクを感じさせない厚みと体さばき、隠しきれないレスリングブラッド、雰囲気、まなざしをまざまざと感じさせていただきました。大先輩にこのようなことを申し上げるのはいささか高慢なことかと思いますが、いまの板倉さんに往年の体力が加われば、年輪とコクの後押しとともに、今こそがレスリング最盛期になるのかと感じました。
外道さんとの試合に向けて私がコメントできるようなことがもしあるとするなら、それは日本語にならない可能性が高いかもしれません。そのコメントは私が試合に向けての練習の際に発する全ての気合い、リングに向かう際にあげる全ての雄叫び、自分の脳に浮かぶ全ての愛、もう一度自分を見直して、ここにしかおれずここに至るすべての感情、しかし力み過ぎずに空気を吸い込んで炎のようなパンチを放つこと。
僕は自分に自信をもつことを忘れ、それにより自分を空っぽにして、当日は逃れ飛んでゆく瞬間たちで空になった自分を満たしていきます。
いま言った言葉がある映画のセリフの受け売りなのは秘密です。」

板倉「これまで復帰戦に向けて自分を追い込んできましたが、リングでの本格的な練習はかなり久しぶりで懐かしさがありましたね。本多選手には心からありがとうと言いたいです。表現力豊かでレスリングもしっかりしていて、素晴らしい選手だと思います。自分の動きに関しては、イメージしていた事の80%は出来たかな、と。やっぱり体が覚えているものですよね。考えるより先に体が動いて、自分でも驚きました。ただ、当然ですが100%ではなかった。終盤にスタミナ切れを起こしたのが一番のマイナスですね。あと三週間、さらに練習を重ねて、完全に仕上げてみせます。自分の中では、5/22に戦いたい相手というのは頭の中にあります。過去に繋がりのある選手です。ただ、今の自分の状態だと、まだその選手の名前は出せません。さらに自分を追い込んで、納得できるコンディションになったと自信を持てたときに、改めてやりたい選手の名前を出させてもらおうと思っています。とにかく、復帰に向け、全力を尽くします。よろしくお願いします。」