今朝、水島武道館の駐車場に、見慣れたBMWが駐車していた。いつもの植え込みに触れながら、君の愛車は悠然と駐車していた。その愛車から、見慣れた顔が下り立つ風景というものは、なかなかに見ごたえがあった。

 長身のその顔に、意図的に?伸ばした無精ひげが、よく似合った。長身であるがゆえに、まこと、よく似合った。その男は、「おはようございます」と聞きなれた声ではっきりと私に言った。

 

 今朝は、何日ぶりの稽古であったろう。やや、ぎこちないそれらの技に、さもありなんと見つめる私は、頬を緩めていた。 よくぞ、ここまで身に着けたものだ。未だ不十分とはいえ、見方を変えれば十分評価できる。

 

 ピカピカの杖道初段の初心表明を、いつものように求めたかどうか、今朝は記憶にない。水島の恒例だから、私は、きっと求めたであろう。求めたはずだ。そして、ミスター新人は、力強くこれから始まる杖道人生への思いを語ったはずだ。

 

 大坪先輩との制定杖道は、何日ぶりであったか。胸躍る杖道であったはずだ。ご老体の私も、たま~に声を出して、久しぶりの稽古はお互いに爽快であった。

 今宵は、うまい酒を飲んで、しみじみと思いにふけるがよろしかろう。