黛まどかさんの俳句教室に、二度も出席している。二度目は、わが倉敷水島で、はじめのそれは福岡県英彦山での開催だったと思う。 昨日は岡山県北の新庄村だ。ここは凱旋桜で人を呼んでいる。

     

  橋の名を「御幸橋」といい、通りの名を「幸せ通り」というらしい。 無人の通りが、きのうは、人であふれていた。その中のひとりとして、二度目の旅であった。何やら我が名の一字が用いられているようで、ご縁を感じた。

 

         

 

 

 黛まどかさんの句碑が路傍に置いてあった。いかにも、置いてある、という表現が適当なありようであった。苔むして、文字ははっきりとは読めない状態であった。人々は見向きもしていなかった。私は俳人?であり、歌人でもあるから?読めるものの、一般の人たちには、読めない寂れようであった。清水の流れる音が寂寥を感じさせた。落花を浴びていた。

 

   峡の日をのせて漂う 花筏  黛まどか 

 

       

 

 花筏というのが季語で、はなびらが、ひとかたまりになって浮いている様子である。通りを挟んで右も左も急峻な山で、そこに照る太陽は「峡の日」である。

 なお、凱旋とは、日ロ戦争で勝利した兵たちが帰還したことをいってるらしい。明治時代のことである。