ネットに出ている写真。国村さんも、ずいぶん若い。何年前だろう?   

 

 

 昔むかし、そのむかし。私が杖道と知り合ったころの話です。「時計屋の娘」というテレビドラマがあって、沢尻エリカ様は、その街の時計屋の娘だった。 小さな商店街の時計屋の娘さんだった。

 今回、再びエリカ様に登場いただくのは、私のメールに、まったくの他人からメールが来たからである。お顔も知らぬ。無論お名前も存じ上げないお方から、「エリカさんが帰ってくる」というニュウス?がはいった。

 私の記憶の底にあるドラマでは、その街の小さな時計屋さんに、すこ~し訳ありの若い娘さんが帰ってきた。そして二人の暮らしが始まったところからであった。

 

 ある日、町内会の集まりで、「公園の欅を守る会」が結成された。会には会長が要る。そこで選挙で国村さんが選ばれたのである。選ばれたというより、立候補したのである。要するに、「公園の欅を守る会」の会長は、あの、無口な国村さんに決まったのである。

 

 新会長は、立ち上がって挨拶をした。その挨拶が素晴らしかった。私生活も役柄も無口な国村さんが、この挨拶で、雄弁な会長に変身した。その挨拶が、ほんとにすばらしかった。多分平素から、その欅に愛情をもって接していたんだろうと、私は思った。私が、私の街の公園の欅を愛するように、国村さん扮する新会長も、そのケヤキを愛していたんだろうと思った。

 

 ま、ざっと、こんなストーリーであるが、ドラマの終わりには、エリカ様が、ジーンズの前掛け姿で、「植木ハサミ」を手に、欅を見上げている映像であった。

 以上、本日は、ずいぶんと古~い物語りでした。

 

 それもそうだが、私にメールを送った見知らぬお方の結びの一行は、「エリカさん、おかえりなさい」となっていた。上には上がいるものですね。

                                    以上です。