では、本記事からふりかえりシートの構造について

解説していきます。

 

ある程度、発達段階に応じて作成する必要がある

と思いますので、学年ごとに分けて作成しています。

 

その中でも、外国語活動外国語とで

ある程度共通させている項目もあるため、

記事の量に合わせて分けて紹介します。

 

ところでうちの学校では未だに所見の文化があります。

それはそれでなくすように働きかけています。。

 

Googleフォームではセクションを追加することができ、

外国語活動で共通している入力については以下の通り。

 

①基本情報の入力

②学習の振り返り

③自分の取り組み具合についての振り返り

 

といった具合に分けて書いてもらいます。

 

手間が多いように見えますが、

①はクラス、出席番号、名前と結局どの教科でもやっていることで慣れているし、

②は2か所、④も3~4か所と記述(記述に関しては20文字以上でいくつか条件付き。設定の仕方は後述)ということになっており、

 

意外とすんなり入力できているように思います。

 

では、詳しく見ていきます。

 

 基本情報入力のセクション

 

 

まずクラス、出席番号、名前を入力してもらう。

 

ここに関しては、できるだけ多く取りたく思っていますが、3年生の実態を考えると、手間が多いのは課題であるため、

ラジオボタンによる入力とするなどして、

できるだけ手間を省いて入力してもらいます。

 

送信元の端末には、

基本的にGoogleアカウントを紐づけているため、

別にそこまで詳しくしなくても

情報としてはキャッチできますが、

少しでも手間を省くため。w

 

あと、うちは4クラスと各学年のクラス数が多いことも

理由の一つではあります。。
 

 「学習のふりかえり」のセクション

 

この項目は、

学習を入力してもらうための

セクションとなります。

 

まず、

 

今日、がんばったことは何ですか?

ここになければ、「その他」に書きましょう。

 

という設問を加える。

 

どのUnitもどの授業でも共通して活用できる観点は、

 

・発表をしようと、手をたくさんあげた。

・発音に気を付けた。

・表情に気を付けた。

・友達の発表を、しっかり聞いた。

・前に出て、お手本をした。

・すすんで友だちとやりとりをした。

・その他

 

上記は、高学年になると

「主体的に学習に取り組む態度」に繋がっていくもの

と推察できます。

 

まだまだ勉強している段階で、

どの先生の用意するふりかえりシートを見ても

これらの観点が散見されたため、

 

児童にはこれらの観点から

選ぶようにしてもらったらいいのか

と考えてこのようにしました。

 

さらに、児童ごとに

ランダムで表示されるように設定する

幾分か効果的かと思います。

 

文言に関してはそれぞれあるかと思いますので、

ここでは省略させていただきます。

 

これらは随時編集可能です。

 

この内のどれかをラジオボタンで選んでもらいます。

そんな中、児童によっては、

 

「その他」を選択し

「自分はこういうところを意識しました」

というアピールをしてきます。

 

この姿は、既存の選択肢と重なるところがあったとしても、自分の取り組み具合をしっかり振り返られている

とも考えられます。

 

さらに、ポイントとして、

選択肢すべてに画像を設け、

文字認識に課題がある児童でも

できるだけ正確に選びやすくしています。

 

所見を書かなければいけない以上は

データを集めていく必要があります。

 

この項目の活用法としては、所見のところに

「発音に気を付けていました。」等

という事実となっていきます。

 

次に、学習のテーマを選びましょう。

という設問を追加する。この項目に関しては、

3年生と4年生で違います。

 

そのため、Googleフォーム自体をコピーし、

タイトルを変えて管理しておきます。

 

【3年生】

・世界のことばを言う活動…Unit1"Hello!"

・気もちを英語で伝える活動…Unit2"How are you?"

・数字を英語で言う活動…Unit3"How many?"

・すきなものを英語で尋ねて、Yes/Noで答える活動…Unit4"I like blue."

・すきなものは何かたずねる活動…Unit5"What do you like?"

・アルファベットについての活動…Unit6"ALPHABET"

・ものを渡す活動…Unit7"This is for you."

・英語でものをたずねる活動…Unit8"What's this?"

・形を英語で言う活動…Unit7"This is for you."

・その他

 

【4年生】

・世界のことばを言う活動…Unit1"Hello, world!"

・天気やもちものについて英語で言う活動…Unit2"Let's play cards."

・曜日を英語で言う活動…Unit3"I like Mondays."

・時刻を英語で言う活動…Unit4"What time is it?"

・文房具を英語で言う活動…Unit5"Do you have a pen?"

・アルファベットについての活動…Unit6"Alphabet"

・ほしいものを英語でたずねる活動…Unit7"What do you want?"

・場所を英語で言う活動…Unit8"This is my favorite place."

・生活について英語で言う活動…Unit9"This is my day."

・その他

 

ここのポイントもやはり画像をつけることです。

すべての単元の扉のページの画像を挿入しています。

 

各学年の「その他」は、急に授業をすることになったり、

時数合わせのためにしなくてはならない状況になったり、

イレギュラーの事態用に設けています。

 

もし選択することになったら、"Today's goal"を

入力するように伝えています。

 

また、文言にはUnit名はつけていません。

文字数が多くなり、煩雑になることを防ぐためです。

 

なぜ○○の活動という風にしているのかというと、

所見で活用するためです。

 

このように関連付けておくと

児童も印象に残り、所見をおうちの人と

確認しやすくなるのではないかという目線から、

所見に合わせています。

 

というのも以前の管理職の先生から、

保護者目線で書くと良いという指導をされていた経緯が

あります。

 

…当時書いていた所見では、

「Unit1"Hello!"では、・・・・」としていましたが、

それでは分からんとはねられたため、

そこからは置き換えて書くようにしています。

 

ただ、所見は管理職の先生方による特色が色濃く出るため、

臨機応変に対応してもらっていいかと思います。

 

※ちなみに私は、3年生において、

"Unit9"の評価をしていません。

 

例年"Unit7"と入れ替えて実践しており、

"Unit9"は2学期の終盤で取り入れて、

"Unit7"は、お世話になった担任の先生に

"Thank you"カードを渡そうと言うことにしています。

"Unit7"が2項目あるのはそのためです。

 

ここからが少しポイントで、

セクションを選択肢分作成しておき、

それぞれに分岐を発生させておく。

 

 各Unitのセクション

 

結局どれもうまく言えたかどうかを聞いてるわけですが、

言葉が変わると印象が変わりますからね。

 

ふりかえりシートを結局Unitごとに作成しているのと

実態はそこまで変わりません。

 

ですから、先に土台を作っておくのです。

 

ベースとしては、

【A項目】

・しっかりと理解することができたし、○○について言うこともできた。(今こうしてブログを書いてて思いましたが、「理解する」は避けた方がいいですね。読めない。改善します・・・)

・しっかりと○○についてたずねることができた。

 

【B項目】

・何のことを学習したのかはわかった。

 

【C項目】

・「むずかしいな」と思ったけど、言えた。

の3本立てとしています。

 

 「全体のふりかえり」のセクション

 

最後に、全体のふりかえりというセクションを追加します。

これは、他の先生方がやってらっしゃる授業を見て、

観点を追加しました。

 

そう、追加も簡単にできること

Googleフォームでの実施のすばらしいところです。

 

その観点というのが、

①大きな声で話すことができましたか?

②えがおで話すことができましたか?

③何人と会話しましたか?

の3つ。学習の振り返りのところだけでなく、

ここでも改めて聞くことで細かく聞いていきます。

 

①と②は、

・たいへんよくできたと思う。

・できたと思う。

・少し足りない気がした。

のどれかから選ぶようにし、

 

③は、

・0-2人

・3-6人

・7人以上

という選択肢を設けています。

 

活動によっては、

ランダムでのエンカウントではないものもあるため、

その場合は0-2人としています。

まあ、「なし」を付け加えてもいいかもしれませんが、

そこは実態に応じて。

 

その次に、学校の先生と書いていますか?という設問。

文言に関してはまだ模索中ですが、この設問は、

タブレット操作に課題を感じている児童を想定しており、

 

・先生とがんばって書いている。

・自分ひとりで書いている。

・タブレットをわすれていたので、いえで書いている。

の選択肢を設定しています。

 

文字入力だけでも大変な児童は、

個別対応をしていることが多いでしょうから、

 

「先生とがんばって書いている。」

をそのまま選んでもらい、その先へ。

 

文字入力に対して大きな課題のない児童は、

それ以外を選ぶことになります。

 

 

 「個別対応用セクション」と「学んだこと、感想などがある人は書きましょうセクション」

 

個別対応用セクションに求められるのは、

・大人ではなく、教員ならだれでもすぐにわかること

・すぐに入力できること

・児童にはわからないこと

を満たす設問を用意する必要があります。

 

大人であれば誰でもわかるものとなると、

例えば家で入力しているときに

おうちの人から漏れてしまう可能性がありますし、

 

すぐに入力できないと、

他の教員がヘルプで入っている場合に

対応できなくなります。

 

児童にはわからないことの条件は、言わずもがなですかね。悪知恵の働く児童もいるからです。

 

うちの場合は、たまたま事務職員が変わりましたので、

 

「新しく来た事務さんの名前をひらがなで、○○さんとなるように以下に入力してください。」

 

という設問にしており、例えば「たなか」と入力しなければ通らないように回答の検証を設定しています。

 

3年生4年生の児童では、

今のところわかる児童はゼロです。w

 

「自分ひとりで書いている」

「タブレットをわすれていたので、いえで書いている。」

を選んでいた場合は、

「今日の学習について、学んだこと、感想などがある人は書きましょう。」

 

に繋がり、文章を書いていきます。

念のため、声かけておいてもいいかもですね。

 

私の場合は、

「今、自分でふりかえりを書こうとしているでしょう?だから自分ひとりで書いているということになるのではないですか?」

などと言っています。

 

ここで、さらなるポイント。

記述式の回答には、「正規表現」という設定があります。

 

正規表現を設定すると、

指定した文字以外の入力があった場合、

エラーを出すことができるのです。

 

私はこういうのが好きなもので、

いろいろと凝ってみましたが、

どうやら関数のようなものを入力することで

自由に設定することができるよう。

 

以下のリンクは、GoogleのGoogle Workspaceの

ホームページで、いろいろと説明があったので、

勉強してみました。

 

正規表現の構文 - Google Workspace 管理者 ヘルプ正規表現を作成するには、特定の構文、つまり特殊文字と構造ルールを使用する必要があります。たとえば、nnn-nnn-nnnn というパターンの 10 桁の電話support.google.com

 

こちらに関しては、

最初ChatGPTに生成させようと

いろいろと聞いてみましたが、

 

まあ聞き方がよくなかったのか、

どうもHTMLやPythonで使うようなコードばかり

吐き出されてしまいました。

 

そこで、見よう見まねで書き換え、考えてみました。

 

そこから編み出したのがこれ。

 

^.{20,}(?:たい|思う|さい|た|でした|ました|ます|です|ですか|ましたか|ますか|せん)[!|?|。]$

 

パッと見た感じ、暗号のようですが、

これを、

設問の右下の「…」ボタン→「回答の検証」→「正規表現」→「一致する」→右側にある入力欄のところにコピペ

でそのまま使えます。

 

意味は、何でもよい20文字以上であり、かつ、

「たい|思う|さい|た|でした|ました|ます|です|ですか|ましたか|ますか|せん」のどれか→「!|?|。」と続いている。

という意味です。

 

生成AIに対して興味があるもので、

私は「AIが君たちの文章を読んでくれ、私ひとりで全員分読むのは疲れたので、半分AIに任せることにした。」

とでも言ってしまっています。w

 

最初、子供たちは文字数ではないかと

検証を始めるのですが、

裏では上記の関数が仕事をしているため、

 

「ああああああああああああああああああ」

「あいうえおあいうえお」

ではいつまで経っても提出できません。w

 

子どもたちもいろいろ試してはくれますが、

その後諦めて感想を入力し始めます。

 

高学年でこの関数だと、

「なーーーーーーーーーーーーーーーいです。」

「○○○○○○○○○○です。」

という表記で通してくる児童がいるため、

実態に応じて別の関数を用意する必要があります。

 

関数自体は完成しているため、

高学年用の記事で紹介します。

 

とにかく、中学年の段階ですと、

「正しい文でないと送れません」

とでも言っておくと、

とりあえずは問題ないかと思われます。

 

ただ、それでもエラーが出る場合があるので、

「もしエラーが出たら消さずに残しておいてね」

というのがいいでしょう。

 

今のところはこれで走っていますが、

まだまだ改良の余地があると個人的には思っています。

何かわかれば紹介します。

 

実装後の画面をどうにか起こしてみます。

先にこの文面が出ているかと思いますが、

 

こちらに動画を用意しましたので、リンクから。

 

 

 

以上、Googleフォームを活用した

外国語活動のふりかえりでした。

 

お疲れさまでした。