俺は大野さんの上に乗っかりながら思った。
だって、上に乗るのはすごく、女の子みたいだから。それに、下にいる大野さんが、すごく冷静に見えるから。でも、俺が上に乗ったあとの大野さんはすごく激しい。ちょっと、不覚にも、きゅん、としちゃうくらい。激しくされてる時の自分は、自分じゃないみたいだし、なんなら、本当の自分みたいだ。わからないから、また欲しいと思う。もう年齢的に、世の中にわからないことは少なくなった。だから、完全に全てを分かり得ないあなたと、またこうしたいって思うんだ。
「っ…」
大野さんの突き上げが強くて、思わず息を失う。思わず目を合わせたら、彼は、ふ、と目元と口元を緩めた。
なんで、そんな余裕なんだよ…
安堵と、好奇心、反発。胸の中は嵐だわ。でも仕方ない。なによりも、誰になんと言われようと、失いたくなかった。一度、手を離せば、いなくなる気がしたから、だから、ずっとずっと、そばにいたんだ。他の人はできないことだから。ずっとずっと、そばにいたんだ。
…あぁ、好き、好きだよ。
今さら手離すなんて、できやしない。たぶん、飲んでなくても、シてなくても、一番好きだ。地球が滅ぶ時、一緒にいたい人が、運命の人だとしたら。
…あぁ、もう、今、滅んでもいい。滅んじまえ。
…好きだから。いちばん、この世でいちばん。
「っ…」
ぐっ、と体を深く沈めたら、たちまち遠い場所へ飛んで行けた。
…ねぇ、大野さん
そこに俺は、いるのかな…
「っ…」
大野さんの突き上げが強くて、思わず息を失う。思わず目を合わせたら、彼は、ふ、と目元と口元を緩めた。
なんで、そんな余裕なんだよ…
安堵と、好奇心、反発。胸の中は嵐だわ。でも仕方ない。なによりも、誰になんと言われようと、失いたくなかった。一度、手を離せば、いなくなる気がしたから、だから、ずっとずっと、そばにいたんだ。他の人はできないことだから。ずっとずっと、そばにいたんだ。
…あぁ、好き、好きだよ。
今さら手離すなんて、できやしない。たぶん、飲んでなくても、シてなくても、一番好きだ。地球が滅ぶ時、一緒にいたい人が、運命の人だとしたら。
…あぁ、もう、今、滅んでもいい。滅んじまえ。
…好きだから。いちばん、この世でいちばん。
「っ…」
ぐっ、と体を深く沈めたら、たちまち遠い場所へ飛んで行けた。
…ねぇ、大野さん
そこに俺は、いるのかな…
はぁ、と吐き出される彼の熱い吐息さえも、自分のものにしたいと感じて、俺は愕然とした。
好きだ
好きだよ
初めてわかった
後戻りできなくても
好きだ
あなたが好きだ