俺は再びニノの手を取って、桟橋をぐんぐん進んだ。早くヴィラに連れて帰んなきゃ。連れて帰って、そんで…
思いっきり愛しあいたくてたまらない。
14番のヴィラの前で止まる。鍵をポケットからさぐり出そうとしたら、後ろからすうっと鍵が差し出された。思わず見ると、困ったような恥ずかしそうなニノの顔。その鍵を鍵穴へ入れて回す。カチリ、と音がして、扉が開いた瞬間、ニノを部屋の中へ連れ込むようにして入れた。
「おお…のさ……」
抱 きしめて 唇を塞ぐと、ぎゅっと抱 きしめ返してくれる細い体が愛しくてたまらない。熱い口 内 に 舌 を忍ばせていき、たちまち深く貪り合う。しんとした、波の音しか聞こえないヴィラに、濡 れた音が響いた。ヴィラの中にはニノと俺しかいない。
やばい、すげぇ、幸せかも…
抱き合ったままもつれ合うようにベ ッドルームに移動して、ベ ッドへ座ると、Tシャツを脱がしあった。
「っん…んっ…ゃ」
座ったままの姿勢で唇を塞いだまま、上半身の尖りをくりくりいじると、俺を抱きしめるニノの手に力がこもる。感じてるニノってこんなかわいいんだな…。もっと感じさせたくて、丹念に緩急をつけながらそこをいじると、ニノは堪えられないといった風情で唇を離して声をあげた。
「や…そこばっか…」
「ごめん…かわいくて」
「っあ、あ」
きゅ、と強めにそこを摘むと、ニノはいやいやするように首を振った。
やばい…
かなりかわいい…
ニノをぎゅっと抱 きしめて、ベ ッドに横たえた。