Villa No.14 #61 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。




BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ



第1話→★★★

一覧→◇◇◇

















Side S





最後の夕食だから、シャルルのスタッフも合わせて一同、レストランに会すことになった。なのに、ヴィラ組がなかなかこない。シャルルの挨拶が終わり、会が始まって場が温まったころ、2人はこそこそとレストランに入ってきた。特別にフリーになっている飲み物をバーカウンターで受け取って、ふたりはまたこそこそした様子で俺の隣のソファ席に座った。


「遅かったじゃん」


俺が声をかけると、ニノは「へ?そうですか?」ととぼけた口調で笑みを浮かべた。だけど、たちまち耳が真っ赤に染まっていく。


「ちょっとまあ…支度が…大野さんが支度中にちょっかいかけてくるからですよ」


智くんはニノをちらりと眇めて、「お前な…」と呟いた。ちょうどそのとき、ビールを持ったピエールがやってきて向かいの席に座った。


「ミナサン、サツエイトテモステキダッタネ!」


「ふふ…当たり前じゃん」


ニノがドヤ顔で言い放ち、俺も智くんもピエールも噴き出した。


「アシタモアル?」


「そうだね…明日ちょろっと撮って終わりだよ」


「イツカエリマスカ?」


「ん…昼過ぎにここを発つ…かな」


「サミシクナリマスネ…」


その場にいる皆が別れを予感してしんみりした。しばらく沈黙が落ちたその場で、ピエールが口を開いた。


「ソウイエバ、アレ、ツカイマシタ?」


「へ⁈ 」


ピエールが智くんに何かを聞いた途端、智くんの顔がだんだん真っ赤に染まっていく。


「ホラ、ロー…フガッ」


ピエールがにこにこしながら、何かを言いかけると、智くんと、それにニノがすごい勢いでピエールの口を塞いだ。


「もう、ピエール、勘弁してよ」


真っ赤になった智くんが言うと、隣でニノも真っ赤になっている。



なんだ?



おそらく1人だけ訳のわかっていない俺が、3人を見回すと、俺と目のあったピエールはにやりと笑った。


「フフ…コタエハワカリマシタ…イイマセンカラ」


ピエールがふたりにそう言うと、ふたりはようやくソファに座った。その動作がシンクロしていて、思わず俺の頰は緩んだ。



相変わらず仲いいな、ふたり…



このふたりだから、ヴィラでも喧嘩せずやっていけたんだろうな…



「ふたり、ヴィラはどうだった?」


俺が思い出したように聞くと、2人の顔が引きつったように見えた。


「へ⁈ どうだったって…?」


「あーほら、最初の日、言ってたじゃん。間違いは起きなかった?」


俺が冗談で聞いた瞬間、智くんは飲んでいたビールを噴き出し、ニノは取ろうとしていたカクテルを盛大に床へ落とし、ピエールは爆笑した。



なんだよ…



俺、変なこと聞いたかな…



南の島を満喫してたら、



インタビューの腕、なまったのかな…