Villa No.14 #34 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ



第1話→★★★

一覧→◇◇◇



















Side O








マジで、やばかった…



俺はプールの中で、顔に滴る水を手で拭った。部屋を振り向くと、ニノはベッドから身を起こしてころころと笑っていた。



ったく、人の気もしらねぇで…



プールから上がって、直接洗面スペースに入る。シャワールームに入る前に、ベッドルームの方を確認すると、ニノはベッドに寝たままこちらをぼんやり見ていた。俺に気づくと、ニノはくすくす笑い出した。


「いきなりどうしたの?…変な人」


「や、なんか、暑くて…頭冷やしたくて…」



嘘はついていない。変な熱に襲われた頭をスッキリさせたかっただけ。



俺はニノに「もう寝ろ」と短く言うと、洗面スペースとベッドルームの間の大きな間仕切りのドアを閉めた。












シャワーを浴びて、ベッドルームに戻る。ニノは横になり、その体は規則正しく上下していて、俺はほっと安堵のため息をついた。



またあんな瞳で見つめられたら…



俺…



リビングルームに一旦入って照明を消した。ベッドルームに再び入ると、こちらを向いて横向きに寝ているニノの姿が目に飛び込んで来た。瞳を閉じた顔の近くで丸められた拳がちょうどハンバーグみたいな大きさだ。バスローブははだけて、首筋から続くなめらかそうな肌にバスローブの襟が作る影が奥へ続くように落ちている。丸みを帯びた体の稜線を辿ると、真白な太ももが少しだけ見えて、膝小僧から下の脚へと続いている。柔らかそうなのに引き締まった細い脚は白くて、こんな風にぴっちり重ねられていなければ、目にするともっと落ち着かない気持ちになるのだろうと俺は思った。



これ、俺、隣に寝て大丈夫…なんだろうか…



横向きのニノの顔側にスペースが空いている。俺はそこに恐る恐る身を仰向けに横たえた。すうすうと聞こえてくる平和な寝息に思わずちらりとニノの方を見る。閉じられたまぶたを長い睫毛が彩って影を落としており、唇は薄く開かれている。



まるで、俺を誘っているみたいに。




抱きしめて、キスしたい…



そっか…俺…



俺はガバッと起き上がった。




『気に入った奴とふたりきり…男なら普通、触りたくなんじゃねぇの』




ピエールの部屋で思ったことは間違ってなかった、と俺は少し笑った。目をぎゅっと閉じてから、素早くニノの頰にキスをする。そしてまた素早く身を起こすと、俺はベッドから降りた。



…簡単なことだ。



俺も…ピエールと同じだ。










おいら、ニノのこと










好き…なんだ…







唇に残る柔らかなニノの頰の感触を噛み締めながら、俺はリビングのソファへ向かっていった。