君と、はじめて 13 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ 














「っ…んっ…」


耳からぞくりとした感覚が走り抜けて俺は体を揺らした。大野さんはゆっくりと唇を離して、俺の顔を覗き込むようにした。


「真っ赤になってる」


笑い混じりのその声に俺が軽くにらむようにすると、大野さんは「あっ」と驚いたような顔をした。


「そか…よく考えたら楽屋だったな」


「よく考えたら…じゃねぇよ、この酔っ払い」


恥ずかしいのを隠したくてわざと軽口をたたくと、大野さんは真面目な顔になった。


「もう酔ってねぇよ」


そう言うと、また俺の顔を覗き込むようにした。


「ニノが嫌ならもうしねぇから」


困った顔を見ていたら、なんだか嬉しくなってきた。



俺のことで困ってる大野さんは、めちゃくちゃかわいい。



俺は大野さんの肩に手を乗せた。


「さっきの言葉、訂正する」


「へ?何?どれ?」


「ほんとはさ…痛かったよ、結構」


俺が言うと、大野さんの眉はどんどん寄っていった。


「ご、ごめ…」


「だから、今度は痛くすんなよ?」


「へ?」


にこっと笑って言うと、大野さんは目を丸くした。


「今度は痛くしないでって」


「マジか…」


大野さんの丸くなった目が嬉しそうに輝いた。


「また、してもいいの?」


「うん…」


きらきら輝く瞳で見つめられると不意に恥ずかしくなって俺は目を伏せた。


「痛くしないなら…しても…いっ…ん」


顔を下げた大野さんがすくい上げるように俺にキ  スをした。


「昨日、酔っ払っててごめんな」


大野さんはそう言うと、目を合わせる。


「ほんとは、ずっと…ああしたかった」


「…ん」


「今度さ…酔ってないときにちゃんと…好きって言うから」


「…っ」


突然言われて、息が止まりそうになった。


「もう…言ってるじゃん」


「ごめん…だって、ずっと思ってた」


大野さんは曇りのない瞳できっぱりと言った。



ああ…



俺も、もう諦めよう…



俺もだよ、と言ってしまおうとした瞬間、楽屋のドアがガチャ、と開いて俺も大野さんもびくっとしてドアの方を見た。潤くんと相葉さんと、それに後ろに翔さんまで…


「あれ?取材は?」


俺が焦って聞くと、潤くんは並んだ俺たちを不思議そうに見ながら答えた。


「先方がトラブってて時間変更だって」


「俺も向こうの都合で打合せなくなった」


「ふたり、どうしたの?なんか固まってる」


相葉さんがふふっと笑いながらこちらを見ていった。


「な、なんでもない…」


「なんで同じとこに座ってんの」


事情を知らないはずの相葉さんの笑みがこちらを揶揄しているようにも思えて、俺は顔が熱くなるのを必死に抑えようとした。


「あ、の、それは…ゲーム…ゲーム教えてたからね」


「ゲームって…スマホの?」


潤くんがローテーブルに乗せられたままの2人のスマホを見て不思議そうな顔をした。



あー確かに、スマホ持ってないのになんで隣に座ってる必要あるんだ…



「おいらトイレ!」


突然、黙っていた大野さんが立ち上がって叫び、3人は目を丸くした。


「は?ついさっき行ってなかった?」


「は、腹の調子わりぃ」


その隙に、俺もソファから立ち上がろうとしたのだけど、動揺していたせいか、



ガン!



と思いっきりローテーブルに脛をぶつけて俺はうずくまった。


「わ、大丈夫?ニノ」


「やべぇ、なんか挙動不審な奴が1人増えたぞ」


「どうしたの?なんか体調悪い?」


俺は笑って首を振った。






だってねぇ、言えないよね…





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寝た女ならぬ、

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寝た男が同じ楽屋にいるからだ…なんて。






俺は3人の後ろから心配そうにこちらを窺う『寝た男』に、ふ、と一瞬笑みを送った。















…fin.