BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ
Side N
2人しかいない楽屋のソファ、隣に座った大野さんは大あくびをした。もうすぐしやがれの生放送だってのに、しまりのない顔で目を擦っている。
「だめだよ、翔ちゃん頑張ってんだからぴしっとしなさいよ」
俺がそう言うと、大野さんはじろりとこっちを見た。
「んなこと言うけど誰のせいだと思ってんだよ」
「誰…でしょうね」
そうきたか…
身に覚えがある俺は、わざとらしくそっぽを向いた。
「珍しくニノがおねだりすっから俺頑張ったじゃん、昨日」
「…ん、はい」
恐る恐る大野さんを見ると、するりと手が伸びてきた。引き寄せられて、大野さんの体に 密 着 すると、大野さんの香りに昨夜のことが鮮明に思い出されて顔が熱くなった。
「昨日あんなにしたのに足んなくて『や…もっとぉ』とか言ってたの誰?」
ぐいっと顔を引き寄せられて、揶揄するように囁かれる。
「も、いいじゃん、昨日のことは」
「よくねぇよ、そのせいでねみぃんだもん」
大野さんはそう言いながら俺の髪を無造作に 撫 でて、耳を摘んだ。大野さんがそういう風にするときは、たいてい俺の耳が真っ赤になっているときで、俺はますます顔の温度が上がるのを感じた。
だめだ…なんとか…『攻め』に転じなきゃ…
「今日さ、大野さん、対決に参加すんの2つあるよね?」
「ん?あ…そうだっけ」
俺は彼の隣から、するりと抜けて立ち上がり、大野さんと向かい合うように彼の 膝 の上に座った。
「わっ…どした…ニノ」
日頃は絶対にしない大胆な体勢に、大野さんは慌てて部屋を見回した。廊下の外は騒がしいけれど、部屋は2人きりだ。俺は大野さんの肩に手を乗せて、顔をぐっと近づけた。目を細めて、自分が一番妖艶に見えると知っている角度で微笑んだ。
「2つのうちどっちか優勝したら…ものすっごいエ ロいことしたげる」
大野さんの目が見開かれる。
「エ…エ ロいことって…」
ごく、と喉を鳴らす大野さんが可愛くて仕方ない。
もう、エロいことなんかめちゃくちゃしてんのにね…
「それは優勝してからのお楽しみ♡」
全力のアイドルスマイルを浮かべると、大野さんはしゃきーんと真面目な顔になった……ような気がした。
「なんだっけ、俺の出るやつ」
「息止め対決と、生MJですね」
俺が今日の段取りを思い出しながら言うと、大野さんはにやりと不敵に笑った。
「よっしゃ…どっちかでいいんだな?」
「う、うん…」
大野さんのいきなりの眼光の鋭さに戸惑って口ごもってしまう。
「んふふっ…じゃ、がんばろ」
かと思えば、ふわっと邪気のない笑顔で言われてドキ…と胸が鳴る。
ああ…なんか結果がどうあれ…
結局いろいろしてあげちゃいそ…
面白そうに俺の耳を摘む大野さんは「楽しみになってきた」と明るい声で呟いた。
*・゜゚・*:.。..。.:・*:.。. .。.:*・゜゚・*
昨日の見てたらなんだか書きたくなりました(/ω\)続きは…気が向けば頑張ります☆
これの末ズバージョンと磁石バージョンとにのあいバージョン書きたいな〜( ´艸`)←欲張り
第1話企画、お礼記事の後もコメント・メッセージありがとうございました!全部大切に読ませていただいてます。
私、結論出すのちょっと早かったですね、ごめんなさい〜(;´д`)