Sakura 5-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ
























気持ちを気づかれぬよう抑えようとしても、自分の下で切なげな吐息を漏らす和に、智は一瞬で夢中になった。半ば我を忘れて和を攻め立てると、和も一気に上り詰めて、


「あぁっ…」


とかすかな声を上げて弾けてしまった。


和はしばらくぐったりとして呼吸を整えていたが、智が思わず和を胸に抱き寄せると、そのうちにすやすやと寝入ってしまった。


(忍びのくせにひとん家で寝て…)


驚いたものの、多少なりとも心を許してくれているのかとも思えて、智は嬉しかった。「仕事」の後だし、疲れているのだろうと考えて、何も身につけていないその体の上に夜着をそっとかけてやる。

いくら、元を辿れば公儀からの指令とはいえ、人を葬っていることは事実である。それなのに、和の寝顔のあどけなさと言ったらない。無性に筆を取りたくなって、智は寝室に置いてあった画材を広げた。















鼻腔をくすぐるかぐわしい香りで、和は覚醒した。そしてすぐに驚いた。自分が、


(他人の家で寝てしまった…)


ことは、忍びになってから初めてだったからだ。目を開けると、居間へ続く障子が開いており、居間の中央の囲炉裏に鍋がかかっているのが見えた。起き上がってあたりを見回すと、智が寝室の片隅で絵を描いていた。

和が起きたのに気づいていないのか、一心に筆を動かす智はきっちりと着物を着込んでおり、いつも猫背気味の彼にしては背筋もしゃんとしている。