Be My Baby 14-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


今日はこちらが2つめです






















Side O






「本番はできるだけ、何も考えずに集中して踊ろうね。トークは俺らでなんとかするから」


一通りの振りと位置を確認した後、相葉ちゃんがニノに言うと、ニノは神妙な面持ちでこくんと頷いた。


「ニノ、どうする?少し休む?」


俺が言うとニノは少し考えて、「今、テレビでやってるの?」と聞いた。生放送だから、出演する番組が今流れているところだ。


「やってるよ」


「じゃあ、見たい」


「じゃ、一緒に見よっか」


俺がまたソファに座るとニノは小走りで近寄ってきて、ぽすんと隣に座る。他の3人はメイク室に呼ばれたようだった。

テレビをつけると、生放送の舞台でちょうど同じ事務所の後輩たちが踊っているところだった。ニノは食い入るように見つめながら、時折思い出すように振りを小さく踊った。舞台の立ち位置も熱心に確認してくる。


「ここでさっきの?」


舞台の端っこを指して、俺の方を振り向いた。


「そう、さっきの…そんでここでターンと同時に戻って」


「ふふっ…ここ結構しんどいね」



あれ…なんかいつものニノだな…



俺がニノをじっと見つめると、ニノはキョトンとした。


「ニノ、もしかして戻った?」


ニノの両肩をがしっと掴む。


「へ?何?」


「ニノ、今何歳っ⁈ 」


思わず矢継ぎ早に質問すると、途端にニノの眉が寄って、困った顔になった。


「わかんない…ごめんなさ…」


「ごめん…おいらが悪かった」


子供をいじめたみたいな罪悪感が襲ってきて、俺は思わずニノを抱き寄せて、ぎゅっと抱きしめた。


「今は、本番に集中しなきゃ、っておいらが言ったのに…ごめんな」


ニノは俺に抱き寄せられたままふるふると首を振った。


「本番怖い?」


「ちょっと…」


ニノは俺の背中に腕を回した。


「怖い…けど、やんなきゃいけないから」


ニノは小さいけれどきっぱりした声でそう呟いた。



ガキだけど、やっぱ、ニノなんだな…



かっこいい奴…



「大丈夫、みんなついてるから…おいらも」


ぎゅっと抱き寄せると、ニノの腕の力が強くなった。


「本番中何かあったら、おいらの方見て?」


ニノはこくんと頷いた後、ふふっと笑った。


「おーのさん、お父さんみたい」


「え…お父…さん?」



親父かぁ…



「せめて兄ちゃんにしてよ」


「だって俺兄ちゃんいないもん、わかんない」


くすくすと面白そうに笑うニノをもう一度抱きしめる。


「ちぇ…親父かぁ…なんでお父さんなの?」


「だって…なんか安心する」



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顔を上げてニコッと笑って言われると、どきんと胸が跳ねた。


「なんか落ち着くの」


ニノは言うと頰を俺の胸に擦り寄せて来た。柔らかな髪が首筋に触れる。



はあ…



おいらは落ち着かねぇよ…



ドキドキ言う胸を落ち着かせたくて、ニノの髪をそっと撫でると、ニノはまた、ふふっと笑った。