Be My Baby 10 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ






























Side O






電話を切って、しばらく放心状態になった。



おいら…今なんて言った?



すごくひどいことを言った気がする。そして、ひどいことを言われた気もする。



なんで、こうなったんだろ。



「どうしたの?ため息」


タカジュンが心配そうにこっちを見ていた。



ニノ、タカジュンのこと女って思ってたな…



そりゃ、この声だとそう思うか。



「その女の人、誰?」って聞かれて、つい口ごもってしまった…



女じゃない、って言って、タカジュンに聞かれたら、タカジュンを傷つける気がして…



「なんか強めの酒、もう一杯、くんない?」


「オッケー」


タカジュンはにっこり笑った。何かを察したのか、酒を出した後は放っておいてくれた。




でも、そっか…

ニノは、不安になったかもな…



女だけど、そういうんじゃないよって、言ってやりゃあよかった…



そもそも、と俺は考えながら店内に目を走らせた。



ここに来ることになんとなく後ろめさがあったから、いきなりニノに聞かれてアワアワしてしまったんだよな…



ニノに、「まだ決まったわけじゃない」と釘を刺されたことを思い出す。



たぶんニノは、まだ納得していないだろうに、俺が先走って内緒で聞きに来たようなもんだし…



俺はまた、はぁ、とため息をついた。



なんであんなこと言っちゃったんだろ…



思考はまた振り出しに戻った。



…そっか、釣りのこと言われたからだ。



おいら、おととい釣りの話してたんだよな…



ニノはきっとおいらが今日釣りに行ったって思ってたんだろう。



「気を遣って」ってニノが自分で言うってことは、相当気を遣ってくれてたんだろうな。



ってか、ニノ、何の用事だったんだろ…



やっぱ、ちゃんと聞かなきゃ。



俺は、スマホをもう一度取り出すと、着信履歴からニノの電話番号をタップした。


だけど、冷たく鳴り響くコール音が聞こえるだけで、その後何回かかけたけれど、結局その夜はニノと話が出来ずに終わってしまった。