Kissからはじめよう 18-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ




















Side N






小畑さんの足音が、俺のすぐ背後で聞こえたかと思うと、すぐに遠ざかっていった。


大野さんの腕の力が緩む。俺が顔を上げると、大野さんはほうっと大きく息を吐いて、俺を見てふわっと笑った。


「行ったかな?」


「うん、たぶん…」


次の瞬間、大野さんは目を見開いて俺の体からぱっと腕を離した。


「わり、めっちゃ触ってた…」


いきなり支えを失った体は、バランスを崩して、また大野さんの胸に倒れこんだ。


「わ…」


「あ、ごめん…大丈夫か」


「大丈夫…」


腕が離れたのが寂しくて、俺はそのまま離れずに大野さんの胸にそっと頰を押し付けた。

大野さんの鼓動も、速い。たぶん、俺と同じくらい。


「ニノ…」


「ドキドキしたね…」


「うん…見つかったら、お前危ないと思って必死になっちゃった」


大野さんは照れくさそうに笑って俺の体にもう一度触れると、抱き起こした。


「一緒にメシ食ったんだろ?なんもされなかった?」


大野さんは心配そうに言って、俺の体に触れていた手をそっと離した。


「大丈夫。だって大野さんが教えてくれたから」


俺が微笑んで言うと、大野さんはキョトンとした。俺は、しゃがんだまま、大野さんの両頬に手を伸ばして軽く挟んだ。


「イヤな奴にキスされそうになってんだったら逃げろよって…あなた言ってたでしょ」



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「あぁ…」


大野さんは合点がいったのか、頷いた。


「俺ね、もう一つ教えてほしいことあんの」


俺は大野さんの頰を撫でている手を少しずらして、右手の親指で大野さんの形のよい唇に触れた。



あったかいな…



「ニノ…」


驚いたように目を見開く大野さんに顔を近づけて、囁くように言った。


「好きな人にね…突然キスされたときは…どうしたらいいの…」


「ニ…」


「教えて…」


目を細めて柔らかく微笑むと、大野さんは真剣な表情になって俺に手を伸ばした。俺の左の頰が大野さんの右手にふわっと包まれる。


「じゃ…まず…目、閉じて…」


ゆっくりと目を閉じた次の瞬間、大野さんの唇が俺の唇に重なった。