君の瞳でつかまえて 49 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ























Side O






俺はかろうじて、ニノの体の上に倒れこむのを回避した。荒い息を吐くニノの体の隣へ自分の体を投げ出して、腕をニノに絡ませる。


荒いけれど、規則正しく上下するニノの胸に安心する。


「ニノ…」


「ん…」


ニノは閉じていた目をゆっくり開けてこちらを見た。そのまま腕を上げて俺に触れた。


「…すげぇ、可愛かった…」


俺は体を横にしてニノを抱き寄せた。


「そ…れはよかった…」


ニノは俺の胸に隠れるように顔を埋めた。


その真っ赤になった耳をつまむ。


「んっ…」


ニノが反応して身をよじる。



…ダメだ…



また元気になっちゃう…



俺は耳から手を離して、代わりにニノをぎゅっと抱きしめた。


「ニノ…」


「ん?」


「これから王子として…忙しくなると思うんだけどさ…」


ニノはくすっと笑って顔をあげて俺の顔を見た。


「どしたの、急に…」


「ん…たまに…ここに来てほしいな…って…」


俺は自分の部屋をぐるっと見回した。壁にいくつかの絵が飾ってある他は、とりたてて取り上げるところもない質素な部屋だ。


「いいよ。俺の部屋にも来てくれるなら」


「王子の私室になんか行けねぇだろ…牢屋番なんだし」


軍人の端くれに属しているとはいえ、王子の私室に入れるのは限られた数人だけだ。


ニノは、くすっと笑った。


「王子の特権の一つはね…」


俺の鼻先に人さし指でちょんと触れる。


「軍の人事情報は一足早く知れるってこと」


にこにこ笑うニノの言うことがよくわからなくてキョトンとしていたら、ニノはまたいたずらっぽく笑った。


「来月から、大野さんはまた、王室付きの画家に戻るから…」


「え?マジか⁈ 」


俺は嬉しくなって寝台の上で飛び起きた。


「ホント?」


「ホントだよ…ちなみに相葉って人は馬小屋番だって」



相葉ちゃん、馬小屋番か…



なんか、合ってんな…



ニノも起き上がって、俺に向き合った。


「だから…俺の絵を描きに…俺の部屋に来てくんなきゃいけないの、大野さんは」


ニノは少しはにかんだように笑って言った。


「マジか…したら、いろんなお前、描きたい」


俺はニノをぎゅっと抱  き寄せた。


「描いていいよな?」


「ん…ちょっと恥ずかしいけど…」


ニノは俺の胸に頬をつけて、目をそらしてモゴモゴ言った。そして、潤んだ瞳を俺と合わせると、俺に顔を近づけ、唇を寄せて、


「ちゃんと…描いてくれんならね」


と言って、目を閉じた。