君の瞳でつかまえて 41 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


アメンバー様募集、再開しました(・∀・)

ご検討いただいている方がいらっしゃいましたら、詳しくはひとつ前の記事をご確認ください




以降、BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ


















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Side O







「リーダー、舞は完璧?」


潤王子の誕生祭の日、午前中はいつも通り、牢屋番の詰所に出勤した俺に、相葉ちゃんが尋ねた。

今夜、誕生祭で披露する舞のことだろう。


「完璧かはわからないけど、やることはやった」


「あとは、本番だね!夕方だよね?」


「ああ…日の入りぐらいから始まる」


誕生祭は、日の入りぐらいから始まり、城の庭で音楽や舞が披露され、その後潤王子が城に集まった民に講話を発する。


今夜は、それに加えて、ニノの…和也王子のお披露目と、西国との停戦協約の説明もある予定だ。


「ニノ…じゃないや、和也王子は戻って来たの?」


相葉ちゃんは心配そうに聞いた。俺は首を振る。


「まだ…」


「今日のお披露目に、間に合うのかな?」


「一応、間に合う予定でいろいろ準備するよう言われてるけどね…」


気づけば、知らず知らずのうちに右手で左手首を撫でていた。



最後に、ニノに触れたのは…



もう、ひと月以上前になるのか…



ニノが西国に発つ前、懇親会へ遅刻するのを覚悟をして、ふたり、性急に体を重ねた。


このひと月、そのときの記憶で生きてきたと言ってもいいくらい、




何度も何度も


そのときのことを思い返して、過ごしてきた。




真っ赤な耳を戯れに噛んだときの感触とか、


俺の指先に反応を返す白い体とか、


甘く漏れるかすかな声、


切羽詰まった浅い呼吸のリズム、


ニノのそんな全てを思い出しながら、爆発しそうな思いを堪えていた。





ニノは…無事に戻ってきてくれるだろうか。




やっぱりトーマ王子に自分が必要だと、思い直してやしないだろうか。



あの、マルとかいう輩の猛プッシュとかにあって、心変わりしてやしないだろうか…





早く会いたくて、抱きしめたくてたまらない。




俺は詰所の窓から空を見上げてため息をついた。


「気もそぞろだね…せっかくあんなに練習してたんだから、しっかりやんなよ?」


相葉ちゃんが、俺の肩をポンと叩きながら言ってくれて、俺は頷いた。