BL妄想です
苦手な方はお気をつけくださいませ
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Side O
「あっ…ゃんっ……ふ…ゃ…」
手を、尖 り出した上 半 身 の 突 起には わせたまま、耳を 甘 がみする。
…どうしよう…
…いっときでも……
西国に、行かせたくねぇ…
この部屋から、出したくねぇ…
「…大野さん…はぁ…ゃ…用意しなきゃ……」
ニノは俺の二の腕にふ れて、ぽんぽんとあやすように叩きながら、吐息の合間で呟いた。
「ヤダ…」
俺は駄々をこねるように呟いて、吐息をニノの耳に吹きかける。
「やっ…ダメだって…懇親会…」
ニノは体をびくっと揺らしながらも、俺の体を押した。
「ん…」
俺はしぶしぶニノから離れて、身を起こす。
ニノはくすりと笑って、俺の頬を両手で包み込んだ。
「どしたの?眉下がってる」
「だって……」
「『だって』、何?」
尖らせた俺の唇を、ニノはいたずらっぽく笑いながら指でなぞった。
「…ニノ…ホントに…戻ってくるよね…?」
「大野さん…」
俺が抱き寄せると、ニノは素直に俺の腕の中に収まった。
「戻ってこなかったら…西国に突撃するかもしんないから…ちゃんと…戻ってきてな?」
「突撃って…」
俺が呟くと、ニノはまたくすりと笑った。俺の体に預けていた頰を上げて、俺と視線を合わせる。
「あなたとは…手 錠で…つながれてるから、大丈夫だよ」
「へ?」
俺がキョトンとすると、ニノはふふっと笑う。
「さっき外したじゃん」
ニノは笑みを浮かべたまま首を振った。自分の左手の親指と人差し指を輪っかにして、右手首にはめるような仕草をした。
「見えないけど…もう…俺はずっと、とらわれてるから…あなたに」
「ニノ…」
俺はニノの右手首を、左手でぎゅっとつかんだ。