《ご留意事項》
・画像と本文は一切関係ありません。
・大宮妄想、あいにの風味です。
・この短編では、2人の関係は秘密です。
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楽屋に入っていくと、小上がりになった畳の上に、後ろ向きに座った相葉さんの背中が見えた。奥の鏡に映った顔は真剣に手に持った何かを見つめている。
「はよ」
「はよー」
「うわ、何してんの」
近づくと、相葉さんの手に持ったものがちゃんと目に入って、俺は声をあげた。
その手の中にあったのは、ピンク色の小さな雫型のスティックの、いわゆる…オトナのあれだったから…
相葉さんは悪びれる様子もなくふひゃひゃと笑った。
「なんかね、仲良いスタッフさんがくれたの」
「どんな仲の良さだよそれ…」
俺は呆れた声を出して、荷物をどさっと畳に置くと、ゲーム機を取り出した。
「にーのちゃん?」
ゲーム機を開く俺の顔を覗き込む相葉さんの声がやけに明るくて、イヤな予感がしてぱっと顔をあげると、にこにこ笑う相葉さんが手に持ったそれを揺らした。
「ちょっとこれ、試させて?」
「は?…っ…ちょっ…」
あっという間に俺は畳の上に、相葉さんに組 み 敷 かれる形で押し付けられた。
「なっ…」
相葉さんはTシャツの上から俺の胸に、その雫型のスティックの先端を当てた。
「コレ、震えるんだって」
「そりゃ、そーでしょうね…やっ…待って」
カチ、とスイッチを入れる音がしてスティックが小刻みに震えだした。
「ここかな?あってる?」
ふふ、ちょっと…ズレてんな…
ホッとした瞬間を見透かされたのか、相葉さんはTシャツの上から、震えるスティックをその場所を探るようにゆっくりと動かした。
「やっ…待って、やめっ…」
制止のために動かした腕は全部すぐにはねのけられて、スティックの先が俺のそこをかすめた。
「あぁっ…んやっ…」
「ここ?ヒット?」
俺は思わず口を手で押さえたけれど間に合わず、声が漏れてしまって相葉さんは嬉しそうに笑った。俺のその場所を何度かスティックで撫 でるように押してくる。
「あっ…やめっ…やぁ、んっ…」
見た目より柔らかく作ってある先端が俺のそこに振動を与えながら、色んな角度で圧力をかけてくる。
「ニノ…こんなとこ感 じる子だったんだねぇ…」
相葉さんは楽しそうに笑って、もう片方を目指しているのか、スティックを這わせたままゆっくりと動かした。
「だっ…って、おー…」
…のさんが、そこさわ んの好きだから、と口をつきそうになって慌てて口をつぐむ。
相葉さんは気に留めずに、にこにこ笑ったまま、俺のもう片方にスティックをたどり着かせると、今度は的確にその場所で小さく輪を描くように動かした。
「やっ…あぁっ…おま…やめろって…」
「ふふ、コイツの性能がいいのか、お前が工口いのか…」
「工口くなっ…いっ…やっ…またそこ…ぁんん…」
俺が堪えきれず目をぎゅっと閉じて、顔をのけぞらせた瞬間、楽屋のドアが開いた。
「なっ…にしてんの…」
「あ、リーダー、いいとこに」
「おーのさん…助けて…」
目を丸くした大野さんが入ってきて、うひゃひゃ、と笑う相葉さんと息も絶え絶えな俺を交互に見た。
「あの…相葉さんが…試したいって…」
「ふふっ…これさっきもらったの」
相葉さんはそれを持ち上げて大野さんに見せると、大野さんは眉をぎゅっと寄せた。
「相葉ちゃん…」
大野さんは畳に上がってくると、仏頂面のまま相葉さんに向かって胸を突き出すような仕草をした。
「ニノじゃなくておいらで試して?」
「え?」
相葉さんは笑い顔のまま面食らったような声を出した。
「ニノはさぁ…めっちゃ感 じるから、よくわかんないでしょ?」
「え?」
あー…もう…
相葉さんの唇は、声を上げるのを堪えるように震えていたけれど、ついにふひゃひゃっと弾けるように笑い出した。
「そっかそっか、ごめんリーダー!」
相葉さんは大野さんに向かって手を合わせて見せて、寝ていた俺を抱き上げると、大野さんに押し付けるように差し出した。
「この子、リーダーのだったんだね。勝手にニノのことあんあん言わせちゃってゴメンね」
「人をモノ扱いすんなよ」
「お前あんあん言ったのかよ?」
「しょうがないだろ?この機械のせいだもん」
「おいらもあんあん聞きたい!」
「は?いつも聞いてんでしょ?…って何言ってんの俺…」
「わかったわかった、コレ2つもらったからひとつあげる」
「え?いーよ、もう…またこのおじさんテンションあがっちゃ…」
「やったー!相葉ちゃんありがとう!」
「大切にしてね」
手の中に、大切そうにそのいかがわしいブツを握りしめ、くふふっと笑いかけてくる大野さんを見て、俺は今夜の自分にふりかかる災難が容易に想像できて、ため息をついた。
おしまいー(/ω\)