小悪魔ちゃんの本気 hunt ☆ 4-1 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。







Side O






収録中は一切つらそうな様子を見せなかったニノが、収録が終わって裏へはけた途端、俺に肩を寄せてもたれかかってきた。


「ニノ…大丈夫?」


「ん…大丈夫大丈夫…」


ニノは明らかに無理やりに見える感じで微笑んだ。その肩を抱き寄せると、ニノは俺の服をぎゅっと掴んだ。崩れ落ちそうになる体を抱きとめる。


「ニノ…つかまれる?」


俺の体の正面でニノを抱いて、力ないニノの腕を俺の首に巻きつける。ニノはよろよろと俺に抱きついて、腕にかすかに力を込めた。


ニノの体が、燃えるように熱い。


俺は自分の体をニノの体の下に入れて、脚を抱えて逆向きのおんぶみたいにニノを抱き上げた。ニノは俺の肩にぐったりと頰を寄せる。全部預けきってくれている体重を感じて、なんだか嬉しくなった。


「わっ…ニノ…大丈夫?」


先に歩いていた相葉ちゃんが気付いて、心配そうに戻ってきた。


「さっきまで、平気そうだったのに…終わって安心したのかな」


俺の隣を歩きながら、俺の腕の中でぐったりしているニノをじっと見つめる。


「リーダーには…甘えんぼだね」


相葉ちゃんがポツリと呟くから、思わず隣を歩く横顔を見た。


「えっ…そうなの?」


「そだよ…そんなの、されたことないもん、俺」


相葉ちゃんはふふっといたずらっぽく笑った。


「相葉さん…余計なこと…言わなくていいよ…」


ニノがかすれた声で小さく呟くと、相葉ちゃんは、声に出さずに



(これですよ、これ)



って口を動かしながら、指でニノを指すジェスチャーをした。











楽屋に戻って、ソファにニノを降ろすと、こちらを見上げて、小さく「ありがと」と呟いた。

薬が切れかかっているのか、ぼうっとした瞳がつらそうだ。



一人で帰すの、心配だな…



俺は、ニノの隣に腰掛けて、ニノに話しかけた。


「ニノ…今日、一人?大丈夫?」


ニノは閉じかかっていた目を開けた。


「あ…今日は…」


そのとき、楽屋のドアがこんこんとノックされた。相葉ちゃんがドアを開ける。


「はあーい、どぞ~…って、あれぇ?珍しいねぇ。ニノ?」


そこには最近ニノがかわいがっているらしい、事務所の後輩が立っていた。