出会いサークルってどんなものか
飲み会イベントに潜入!
飲み会はやっぱり飲み会でしょ
参加者の見た目偏差値は高かったです。
男性も女性も、華美な感じはないのに、さりげなくオシャレで清潔感がある人ばかり。
陰キャな人=一度も声を聞けなかった人は1人だけいたかな。
それ以外は会話も上手で、適度に自分の話、適度に相手に尋ねるという話し上手の聞き上手が集まっていました。
だから、飲み会としては楽しいものでした。
50代〜60代の集まりですが、もしかしたら私が最年少だったかもしれない。
昔流行った音楽の話が、私には微妙に年上世代でした。
サタデーナイトフィーバーの映画や音楽やディスコがドンピシャ世代だったようで、その時期に流行っていたディスコに、行ったとか行ってないけど知ってるとかの話。
サタデーナイトフィーバーのキメポーズを、その場にいた人はみんな「やった、やったw」と言います。
私はその次の世代でした。
「マハラジャやデッセジェニーの黒服に、年齢制限で阻まれていた世代です」と話しました。
黒服とは入場者の年齢が18歳以上であること、ドレスコードが店に相応しいかを判断して合わなければ入店を断る人のこと。
「あー、あったあった!ドレスコード!」
「男は女性同伴でないと入れないってチェックもあったんだよなぁ」
「今、ミナミにディスコが復活してるんやで〜」
「え?クラブじゃなくてディスコ?」
「そうそう、ディスコ」
「俺はDD-HOUSEのディスコに行ったなぁ、なんて名前の店だったっけ?」
という感じで、適度にバブル期を謳歌した人の話で盛り上がっていました。
バブルね〜、いくらでも給料が上がると思っていたっけ、そんな時代もあったなぁ。
私はあんまり経済的恩恵は得られなかった時代の人です。どちらかというとその後の氷河期に近い。
「もしかして、あなたは50代?」
と聞かれました。そこにいた人は全員60代だったのかもしれない。
けど、男性も女性も仕事や趣味を楽しんでいて、アクティブで、余裕も感じるいい雰囲気の人ばかりです。
適度な時間を見計らって、主催者が声をかけて席を入れ替えます。男性が一つずつ横にずれる回転寿司方式の席替えです。
私は横並び女性陣6人の真ん中に座っていたので、どの席に移動しても全部の会話に入れる。両隣にいる女性とも話が出来て、飲み会として、単純に楽しい時間でした。
その後に繋がる出会いはあるのか?
主催者さんが
「残り時間20分ですよ〜。2次会の相談や、連絡先交換してくださいね」
と声をかけます。
けど、誰もそんな話は切り出しません。
この場(飲み会)だけ楽しみに来ているのか、気になる相手が見当たらないのか?
男性6人のうち、何度かこのサークルに参加しているらしい人がこんなことを言っていました。
「今回は、集まった女性陣もいい感じだし、話も合う。いつもこんな感じだったらいいんだけど、ダメな時は本当にダメなんだよなぁ」
「俺が前に参加した会は40代が多くて、居心地悪かった〜。今日はあたりだな」
「こういう会に参加する人は大きく二つあってね。お相手を探す目的の人と、飲み会を楽しむのが目的の人。ワタシは後者。仕事以外の人と飲むって男も女も関係なく楽しいので、時々参加してる」
なるほどね〜。
ということで、時間になったので、解散!
店を出る時は、エレベーターで外に出るんだけど、一度に全員が乗れるわけではなかったので、私は後のエレベーターに乗りました。
外に出ると、誰もいない。
同じく後のエレベーターに乗った男性も「あれ?」って顔をしていました。
普通、解散するにしても全員揃ってから、「今日はありがとう」なんて挨拶して解散すると思うよね?でも誰もいなかったんです。
あっさりしてていいといえば、いいのかもしれないけど。
さて、どうしたものか
もう一軒飲みませんか?
と言いかけた時、男性の方から
「もう一軒どうですか?」
と言ってくれました。
という流れで、参加者のうちの1人の男性とサシ飲みすることに。
この人、悪くはないんですよ。
白髪ですがちゃんと整えている髪。
カジュアルなジャケットの袖は軽く腕まくり。
年寄り臭くない。
昔は外資系の保険会社にいたとか。営業ではなく内勤(総務とかそんな感じ)だったらしい。
それなりに稼ぎはあったから、家族に不自由な思いはさせなかったし、適度に遊んだよという。今も仕事はしているというけど、何の仕事かな?
「モテた時期もあったから、色々あったけど、今は誰もいない。年はいってても女性を喜ばせるテクはちゃんとあるよ。体のコミュニケーションは大事だと思うからね。あなたは何歳くらい上まで付き合えるんだい?」
こういう感覚の人は、付き合ってもいいのかもしれない。適度に遊んできた人の方が面白いと思う。
話しやすい人です。
いろんなことを隠すわけではなく、聞けばサラッと話してくれます。
昭和の男って感じです。
男は外で働き、家は女が守るって頭の人です。
「結婚していた頃は、奥さんは専業主婦でも良かったんだけど、パートに出るように勧めたんだよ。外に出た方がいつまでも綺麗でいてくれるしね」
で、自分は外で遊んでいたらしい。
こういう人はデート代も男が出すタイプだと思う。
離婚した理由は、自分の借金だったという。
「6年前に離婚したからね、食事は作らないけど掃除や洗濯はやるようになったよ」
不自由はしてないけど、パートナーは欲しいという。
「あなたはまだ若いから、これからこれから!」と何度も言います。
連絡先や名前を聞いてきません。
たぶん、この人は10歳以上年上なんだと思う。だから、私はターゲット外だったんだろうなぁ。
昔、ビリヤード を教えてくれたおじさまたちと同じ感覚。言葉優しく、私のことを話すたびに「よく頑張ってるよ」と労ってくれる。
そしてこんなことも話していた。
「それなりに女性を楽しませることはできるけど、自分から誰かを好きだって気持ちには、なかなかなれなくなった」
なんかわかる。
「私もそんな感じですよ」
と答えたら、またあなたはまだまだこれからですよと言われた。
「あなたは楽しいし、綺麗だし、若い。きっとモテるんでしょ?まだまだこれからですよ」
もっと積極的に相手を探せばいいのにって言いたそう。
話しやすい人だったけど、進展はしない相手だろうなぁ。
ということで、
「また今度同じ飲み会で会うことがあったら。今日はありがとう。楽しかったです」
と、手を振って別れました。
結局は私の気持ち次第なんだなぁと、再認識しました。
またこんな飲み会イベントに参加するかどうかは未定。こういう出会いの場があるんだなぁという勉強だけで、今回はおしまいでした。