文具女子博は、娘とのデートでした。

 

さんふらわーが出航するベイエリアの博覧会会場。

本気モード人は朝から並んで限定グッズを手に入れようと殺気だっているけど、私も娘も“楽しいお出かけ”が目的です。
 
彼氏くんは興味がないので、こういうお出かけは友達と行くものです。でも、娘はそんな友達がいないので私を誘う。
 
久しぶりにモスバーガーを頬張って腹ごしらえをして、海を眺めたり、巨大な売り場のDAISOに寄ったりしながら会場入り。
 
文具女子博のあと、デパートの文具博もハシゴw
夕飯はバルに寄ってピザとビールで夕食。

 

 

 

 

 
なんの流れだったか忘れたけど、娘に私の恋愛近況報告をしました。
 
「この前、家に酔い潰れた人を連れて行っていいか?って連絡したことがあったでしょ? その人、そのあと会いたくないって言い出したので終わった」
 
と、娘に話しました。
 
 
実は秀さんは、そのあともしばらくLINEだけはきていたんです。
中身のない「おはよう。今日も一日お仕事をがんばってください」というような中身のないLINE。
 
私が旅行計画中ですと伝えても、どこに行くのですか?聞いてこないし、もう会う気ないんだな。
 
 
旅行の2日目になってから
「食事に行きませんか?」と言ってきた。
 
あれ?会う気になったのかな。
今週は予定があるというだけの意味で
「週末、ブルーインパルスを見に行きます。」
と返事を入れました。
 
ブルーインパルスは秀さんも好きなはず。マッチングアプリでも、以前のLINEでもトップガンが好きだとか、言っていたので
「一緒に行きますか?」
と付け足しました。
 
それなのに
「羨ましいです。僕も行きたかったです」
というだけ。
 
グズグズ、イジイジした感じから抜け出してこない。
秀さんにしてみれば、ようやく食事に誘えるところまで、気持ちが持ち直したとでも言いたいのだろうか?
 
でも、食事しながら終わった失敗のことを聞かされるとか、それでも一緒になって欲しいと頭を下げられるのが想像できる。
 
私は言葉でどれだけ一緒に暮らしたいと言われてもそんな気になれない。
それより、パァっと旅行して、一緒にいて楽しいって思えるような時間を過ごすうちに、気持ちが育ってくるかもしれないのに。
 
楽しい時間を過ごす部分を積み重ねないで、なんでこの人と一緒に暮らしたいって思える?
 
そのあとも夜中に
「ゆきンこさんのこと大事にします。ダメダメな自分だけど…努力します」
というLINEがありました。
 
何?思い詰めてる?
 
「ダメダメは嫌です」
と返事してしまいました。
 
 
 
 
名古屋に向かう電車の中で、
「気をつけて行ってらっしゃい」
というLINEがきました。
ちょうどホテルの予約ミスで大慌てしている真っ最中だったこともあり、スルーしてしまいました。
 
このスルーがとどめかな?
あれからもう秀さんからのLINEは来なくなりました。

 

「ダメダメは嫌ですって言ったの?!」
 
娘はびっくりした様子でした。
 
酔い潰れたことがそんなに嫌だったのか?と娘はいうのです。
 
そうじゃないです。
酔い潰れたあと、必要以上に落ち込むのが嫌だったと話しました。
 
「ダメダメは嫌。その前に付き合った人も、病気で気分が落ち込んだり仕事でうまく行かないとかで、ネガティブになって“何もかも嫌になった。全部終わりです”とか“しばらく会うのはやめておきます”って言ってきたから別れた」
 
と話しました。
 
「えーーーーー😱💦ダメ男は嫌いって、そんなこと言ったの?2人も振ったの?」
という反応の娘。
 
 
だって、自分からダメダメな男って言うんだもん。会いたくないって言うんだもん。
 
「私、何のために離婚したと思う?」
そういうと、娘はハッとしたようでした。
 
元夫もダメダメな人でした。堕ちる人ではないけど、私だけが苦労していた30年でした。それは娘もよくわかっています。
 
そして誰よりも堕ちる人の怖さを娘は知っています。
「そうだよね。。。プライドばかり高い人は、失敗した時の落ち込みが激しいよね〜」
 
娘も堕ちる男に引っかかって、人生を狂わされた経験があります。
 
大学時代の元彼。
同棲していたのですが、彼がうつ状態に陥って大学に行かなくなったとき、全社会を否定して引きこもりました。
 
「俺がこんなに苦しんでいるのに、お前だけ楽しい思いをするつもりか?」
と詰め寄って引き留め、親である私との絶縁を誓うことを強要し、大学に通うことを禁止した。
 
結局、娘はこの拘束DV彼氏に引きずられて鬱状態になりました。眠れない食べられないで痩せ細り、彼氏からの無能扱いを受け、自己否定の塊になり、自殺願望が強くなったので無理やり自宅に連れ戻しました。
私は精神科に連れて行き、夢にうなされる娘に添い寝する毎日。
元彼と顔を合わせる可能性がある大学だったので、休学ではなく退学を選びました。
立ち直るのに2年かかりました。
 
 
 
「堕ちる人とは一緒にいられないよね。私もそれはよく知っているわ」
と娘は言う。
 
「ダメ男は嫌って、きつい言い方かなぁ。せっかく自由になったのに、またそんな生き方はしたくないって、思っちゃうの悪いこと?」
私がそういうと、娘は大きく首を振りました。
 
「それでいいと思うよ。自分が一番大事だと思う」
 
今、のんびりした彼氏がいて、仕事も順調な娘。のんびり過ぎて結婚しそうな気配がないけど、娘のペースに合うらしく、心地いいらしい。
 
私も今、落ち着いています。
恋人探しは、焦るのをやめようって思っています。
 
「もしかして、ダメ男ばかり引き寄せてる?」
と、娘に苦笑いされました。
それあるかもえーん 困りますぅ!
 
この暮らし、もうしばらく続きそうです。