秀さんとデートでした。
今日はとにかく飲み過ぎ酔い過ぎ注意の、危険な新酒会です。
過去にこの新酒会で沈没した経験があります。
とにかく新酒が美味しいのと、場が楽しいので飲み過ぎてしまうのです。
750mlの濁り酒と750mlの純米酒を4人で飲む。1人2合。
私は1合しか飲めない。
でも帰る頃には瓶は空っぽだった。
相席したのは女性2人と私と秀さん。
誰がたくさん飲んだのでしょうか?
アルコール濃度が強いのは濁り酒。
たぶん、秀さんはこちらを多く飲んでいたと思う。
とても美味しいお酒です。相席した2人との話が弾んで楽しい宴だった。
でもこのお酒は飲んでいる最中より後から酔いが回ってくる。
酒蔵の社長からは
「気をつけて飲め。必ず同量以上の水を飲め。調子に乗って飲むと毎年倒れる人が出る。何度救急車を呼んだことか」
といつも注意される。
私は初めてこの蔵の新酒会に参加した時に酔い潰れたことがあります。
一緒に飲んでいた近所の仲間たちに支えられながら自宅まで送ってもらい、息子に介抱されました。
逆に友人を自宅まで支えて送っていったこともあります。少しくらいアルコールに強い人でも、飲みすぎてしまうお酒です。
怖い酒です。
午後から始まった試飲会は15時にはお開きになりました。
少し酔いをさますつもりで、海沿いの休憩所でベンチに座って海を眺めながらおしゃべりしました。
風もなく寒さもない状況だったので、休むにはちょうどよかったと思います。
秀さんの話はやっぱり、「一生ゆきンこさんと一緒にいたい。」「ゆきンこさんはとても素晴らしい人です。大好きです。」「僕にはあなたしかいません。」のオンパレード。
あのね、それ言われても「はいわかりました」って言えるはずないでしょ?
「なんでそんなに将来のことを急ぐの?今楽しいって思える時間を過ごしたいです。私はまだ、その段階です。私は恋愛がしたいです。」
そんな返事をしました。
秀さんは奥さんを亡くしてまだ間がない人です。次に進みたい、再婚したいというけど、気持ちの切り替えが早いよ。
秀さんはそれで前に進めたとしても、娘さんや息子さんは違うと思う。私はそれを無視していいとは思わない。
そんなことも話しました。
そして、今こんなふうに会っている時間を楽しいって思って欲しい。
秀さんは楽しいと思ってるというけど、そうかな?
私は秀さんが思うような聡明で清楚な女性じゃないです。
それに現役の女です。
「私は焦ったいと思ってる」
と切り出しました。
秀さんは私のことを好きだというけど、私に触れてこない。
ずっと触れないまま過ごすの?
もしかしたら、私は秀さんに触れられた時に、頭ではなく精神的に嫌だと思うかもしれない。
そんなことも含めてお互いのことを知りたいです。
もう、この辺りの話になった頃から秀さんの酔い方がヤバくなっていました。
「うん、うん」という返事しかしない。
うわー、私も酔うとなんでも「はい」って返事しちゃう、この酔い潰れ状況がかなりヤバいってことは知ってます。
「今ならなんでもうんって答えるよね〜。じゃあ約束して欲しいです。今から3ヶ月、私に再婚してくださいって言わないこと!」
秀さんは「うん」と答えたまま、意識が怪しい状態になりました。
水を飲ませようと差し出しても、受け取らず、トイレに行こうとするので支えながら公衆トイレに連れて行くと、個室に入ったまま30分。やがて声をかけても応答しなくなりました。
ヤバいよね😨💦
(続く)
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