年末に会ったマッチングアプリの人のお話の続きです。
優等生のまま、人生を歩んでいるような秀逸な人という印象が強いので、ここでは秀さんと呼びます。
「アプリで何人かの人とメッセージを交換したと思いますが、なぜ私と会おうと思ったのですか?」と聞いてみました。
やり取りをしてから、とても早いうちに会いませんか?と言われたので、堅実な性格からは意外な申し出だったと感じています。
「早過ぎましたか?すいません。
ゆきンこさんの話は、他の人と全然違っていたし、とても共感できる話が多いと感じたのです。
それに、私の仕事の大変さを知っていました。その上で立派なお仕事ですねと言ってくれました。私は自分の仕事を誇りに思っています。それを理解してくれることが嬉しかったので、会ってみたいと思いました。」
偶然ですが、秀さんの職業は私のライフワークや仕事で関わることが多い職業でした。なんとなくその内情がわかります。
会っている時は、上手に質問をしてくる人なので、終始私の話が多めだったような気がします。
私が離婚した理由にも納得してうなづいてくれました。
オンオペ育児での元夫への苛立ちや怒りや、私の過保護なまでの子どもへの関わりや、子どもとの今の関係も、丁寧に聞いてくれました。
その上で「素晴らしい」と褒めてくれました。
「父親が育児に関わらず、母親がワンオペ状態だと本当にしんどいと思います。ワンオペでなくても、親が仕事や他の子どもの世話があったりで忙しいと、子どもはそれを感じとって愛着障害になりがちです。」
優秀だった秀さんの子どもたちと違って、学校生活が難しかった私の子どもたちのことを話すと
「大変だったと思います。でも、ゆきンこさんが素晴らしいということは、今の子どもさんとの関係を聞けばわかります。」
と言います。
「誰かに十分に甘えることができない子どもは、言動が激しい子だったり、逆に過度に我慢強い子だったりします。どちらにしても、誰かに頼れないと思っているので、ずっと無理をする」
と秀さんは考えているそうです。
でも私の子どもたちは穏やかです。
秀さんは私がやってきたことが自分の考え方(愛情が大事)と一致すると、嬉しそうに言いました。
子育ての話だと思うのですが、
あれ?あれ?なんだろう。
「過度に無理をする」って、私のことを言われているような気がしました。私自身、ずっと誰かに頼ることができなくて、1人で頑張ってきました。
秀さんに理解されて、気持ちが軽くなって嬉しくなりました。
“ 理解してくれることが嬉しかったので、会ってみたいと思いました”
秀さんが私と会ってみようと思ったのも、これと同じ気持ちだったのかもしれない。