秀さんとの初顔合わせの日、

少し喋りすぎたかなぁ。


私のことを美化して解釈してると思う。

実際には、好きなことして逃げていたのに。




シメの料理が出た頃に、きちんとしたスーツ姿の秀さんは姿勢を正して言いました。


「今すぐ返事して欲しいとは言いません。でも、すぐにでも一緒に暮らしてほしいと思います。それを前提としたお付き合いをお願いします」


え?ええ〜!?びっくり

いきなりですか?

いきなりそんなこと言う?

ちょっと待ってびっくりマーク


慌てるに決まってます。

私はそんなこと考えていないのです。


なんて答えたらいい?

ビビってるぞ!と伝わるようにゆっくりと

「それって、再婚を前提として、お付き合いということですか?」

と聞いてみたのですが、秀さんの言葉はトーンダウンしません。


「はい、すぐに再婚でもいいくらいです」

いきなりプロポーズです。


ちょっと、ぶっ飛んでないですか?


えっとーーー

あのーーーー

そのーーーー



想像していない言葉でした。

だって今日初めて会ったばかりです。

(まだsexもしてない)


「年齢的に早く再婚しないと、って焦りとか?」

と聞いてみました。


「妻を亡くしたばかりで、節操がないと思われるかもしれません。でも、私はあと2年で役職を退きます。64歳までは少しくらいの仕事はしますが、無職になってから結婚してくださいというのは嫌なんです」


勃たなくなる前に捕まえたい?なんて下世話な想像をする余地がないくらい、ピュアな返事でした。


そんなふうに考えるのかぁ。

こんな真面目な人、いるんだびっくり


「ゆきンこさんは、これからお仕事はどんなふうに考えているのですか?

とてもいいお仕事をされているので、辞めさせてもらえないでしょうし、辞めたくもないでしょう。でも、私のところから今の職場に通うことはできます」


この人の住んでいるところは、私の職場に近いところです。

私の仕事についても素晴らしいと何度も言ってくれました。褒めすぎです。


私の仕事や生活圏で共通の知り合いも何人かいるはずと思うくらい、身元がはっきりしました。実際、私が知っている人の名前が1人一致しました。


一度会っただけで一緒に暮らしてほしいなんて言える人って、怖いけど、この人嘘なんか言えるような立場の人じゃないです。




目の前にいるこの人のことは、この日会った中で、容姿も仕草もセンスも嫌な部分は一つもない。


もしかして、この申し出って断っちゃいけないレベル?こんな人とはもう2度と出会えない?


冷静に考えてみればこの年齢で、身辺が綺麗に整っている人から、こんなにわかりやすい求婚してもらえるなんて2度とないと思う。


パニックです。


想像も望んだこともない、話があまりにも急にきすぎて、なんて答えたらいいのかがわからないです。


ついこの前まで私は不埒なことばかり考えて、つまらない男に会っていたというのに、この人は私が何者なのか疑いもしない。





 ↑先日、この記事に書いた「再婚したら」 のタラレバ話は、秀さんにこんな申し入れをされたあとでした。




「考えながらお付き合いさせてもらえませんか?たぶんお付き合いするうちに、少しずつ減点されていくと思います。」


と、返事をして、

お付き合いをすることにしました。


今日、ドライブデートをします。