映画「正体」を観てきました。
映画紹介をラジオで聴いた時から興味を持っていたのですが、とても良い映画でした。
原作はとても長いもので、オムニバスで色んな人が主役となって1人の中心人物のことを綴っているそうです。
映画ではこの中心人物が主役となり、周りの人たちの物語はとてもコンパクトに整えられています。
そのまとめ方に無理があるのか、批評は悪いのですが、私は観てよかったと思っています。
映画での物語は、1人の死刑囚が脱走するところから始まります。
働きながら正体を隠して逃走する中で、出会う人たちが感じる逃走犯の素顔。なぜ彼は死刑判決を受けたのか?脱走して何をしようとしているのか?
社会的に追い詰められた人たちが感じる「社会の目」の怖さと不確かさ。
インフルエンサーの発言で、モノの価値が変わったり、人に対する見方が変わったり、繰り返し報道されるうちに未確定なことが確定したことのように記憶にに残ったり。
私自身の「人を見る目」はどうなんだろうかと立ち返って考えました。
目の前にいる人のことを、周囲の情報に惑わされずに理解することができるのだろうか。