いろいろちょっとキツい。ザワザワする気持ちを週末になんとかしたいなぁ。

 

そんな時はもっとザワザワする街にパァーっと出かけるか、凛とした静かな場所に出かけるか、どっちがいいのかなぁ。

 

行くあてを決めずに各駅停車に乗り込みました。

 

キラキラの須磨の海。

いい天気です♪

 

ふらっと降りた駅は須磨寺駅。

 

 

 

 小さな駅です。参道にある商店街を抜けるとすぐに須磨寺に着きます。

 

 

桜は全部散ってますね。

源平の庭。

須磨寺は源平合戦ゆかりの寺。

 

須磨寺は源平一の谷合戦(寿永3年(1184))で、源義経が陣を構えていた寺。

寺の西にある海と山が迫る一の谷で、源氏が平家に奇襲をかけ、平家の軍は海へと逃れました。
逃げ遅れた平敦盛(16歳の美少年)を、源氏の武将 熊谷直実が討ち止めます。

その首を取ったとき、平敦盛の鎧に一本の笛を見つけ、首と一緒に笛を陣に持ち帰りました。

 

奇襲をかける前、朝方、平家の陣から笛の綺麗な音色が聞こえてきて、源氏の武将は皆感動しました。その笛を見た時、「あぁ、まさにあの笛を吹いておられた方はこの方だったのか。戦に笛をお持ちとは、なんと心の優しいお方であろう。」と直実の心は締め付けられました。

 


平敦盛と熊谷直実が一騎打ちをする場面が須磨寺の源平の庭に再現されています。

平家物語で一番涙を誘う哀話である「敦盛最期」は、この笛(青葉の笛)とともに須磨寺に伝えられ今も宝物館でみることができます。

源平史跡めぐり 源平合戦と須磨寺

 

須磨寺の伝える源平合戦の話のなかに「後に直実は、殺しあわねばならない戦の世に無常を感じ、法然上人の元で出家をする事となります。」とあります。

 

平家物語って、中学生の頃に冒頭文を暗記させられたよね?

全文は読んでいないけど、もの悲しい物語だと聞かされました。

物語の随所に、「空しさ」とか「悲しさ」が語られているような気がします。

 

 

人の姿を見ずにたくさんの命を奪う爆撃でも、返り血を浴びる戦国時代の戦でも、「殺し合うことの空しさ」とか「悲しさ」は同じ。

なんで世界から戦争ってなくならないのかなぁ。

 

 

 

紅葉散歩。
平敦盛の首塚の周りも紅葉が綺麗でした。
 
お線香の香りに包まれながら、ゆっくりお寺を散歩すると気持ちが落ち着きました。
 

 

地元に帰って、酒蔵に寄って新酒を買いました。

酒蔵のそばの海で夕陽を眺めました。

 

ここの海が好き。

子どもたちが小さかったころ、真っ赤なだるま夕日が水平線に沈むのを見ました。

「お日様が海に沈むときにね、炎が消える音が“ジュッ”て聞こえるんだよ。静かに耳を澄ませてごらん」

って、嘘を教えたことがありますWWW。

 

そのくらい感動的な赤い夕日が海に沈む日がある海岸です。

この日も、三脚にカメラを載せたおじさんカメラマンが何人かスタンバイしていました。

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風があって寒かったから長くは居られなかったので沈むところは見なかったw

 

帰宅して、ちょこちょこっと夕飯の下ごしらえをしてから、娘が仕事から帰ってくるまでまだ時間があったので、程よく日が暮れるのを待って、ご近所の馴染みの小さな小さなビストロへ。

 

この日は、久しぶりにワインバル🍷をやってるとInstagramで見つけたのです。

 

 

8月にオープンしてから、ときどき来ているのですが

平日は9時から17時しか開いていないし、夜は完全予約制のコースメニューだけ。

土曜日はいろんなイベント会場のマルシェで出店したり、オーナーの娘さんの学校行事の日は臨時休業するし、日曜日は定休日だし。。。という感じで、なかなか来るタイミングが合わない。

 

せっかく、ワインがいろいろ揃っているしグラスでも提供してくれるというので、ワインのことわからないけど、いろいろ飲んでみたいって思ってるのに!

 

「こんばんは~。やっとこれた~。おいしいモノ食べさせて!」

オススメのワインと、「おまかせ3品」ってメニューを頼みました。

 

都会にあるバルのように、ワンプレートに少しづつ3品のっかって出てくるのかと思ったら、この店では3品じゃなくて3皿出てきました。

 

「ゆきンこさん、メニューに3品じゃなくて3皿って書いてあるでしょ?」

「1800円で3皿もこんなの出す?儲けないんじゃないの?」

 

3種の魚のカルパッチョ

和牛のもも肉ステーキ、ラフランス添え

本日のリゾット

 

オーナーシェフは、

「お金儲けじゃないんです。やりたいことをしているだけですから」

という。

途中、やってきたお客は私と同世代くらいのご夫婦1組だけ。静かな店です。

一人で手間のかかる料理を出そうとするので、オーナーはこのくらいの少人数のお客さんがちょうどいいと言います。

 

嬉しいなぁ。これからもリーズナブルにおいしいモノ食べさせてね~。

ちょっとだけ飲んですぐに帰るつもりだったのに、お味も質も量も大満足でした。


オーナーとおしゃべりしながら1時間チョットをすごして、お会計でレジに立っていると、店のドアが開いて誰かが入ってくる気配がしました。

オーナーが「あ。。。」と声を上げたので振り向くと、娘がニコニコして立っています。

 

 

「えへへ。。。いいところで、母みっけドキドキ

 

って、そのままさっきまで私が座っていたテーブルに、娘が向かいます。

ということで、お会計を済ませたのにもう一度テーブルにw

 

再オーダー、娘は海苔と牡蠣のパスタ、私はデザートとコーヒー。

 

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とっても楽しい夜になりました。

 

こんなふうに楽しく過ごせるのだから、私恋人いなくても大丈夫かもwって、ちょっと思ってしまいました。