格さんとの夜。



同じホテルの別々の部屋にチェックイン。

1時間ほどそれぞれの部屋で寛ぐ。


たぶん格さんはシャワーを浴びてから、経済系のニュースをチェックして過ごしてると思う。


私はシャワーのあと、ショーツとブラ、スリップ。ホテルの部屋着を羽織ると、部屋の明かりを消してカーテンを全開にしました。


街明かりだけで十分。

余計な眩しさはいらない。

テレビの明るささえ邪魔だと思うから、テレビは消して、スマホでラジオを聴きながら、頭の中を空っぽにして静かに過ごす。


1人でビジホに泊まる時は、いつもそうやってぼんやり過ごす。


今週、仕事はびっしり詰まっていて毎日頭がパンクしそうなくらい集中しています。

考えすぎる癖もあるし、脳を使うと疲れます。


そのスイッチを完全にoffにして、非日常に身を置く。





格さんが部屋にきました。

とても大切な時間の始まりです。


「こっちの部屋の方が広いね」

スタンダードシングルで予約したけど、通された部屋はキングサイズのベッドがありました。


「声は気をつけて」

服を脱ぎながら格さんが言う。

前に京都で泊まったホテルで、隣の部屋の人がきて怒られたことがあります。

「そうだね、声気をつけなきゃねw」


ベッドの上にペタンと座って、羽織っていた部屋着を脱ごうとしたとき、背後から抱きしめられた。


ギュウっと抱きしめられるバックハグ、好き。強く抱きしめられているうちに、気持ちが開いて余計な力が抜けていく。


キスを求めて体の向きを変える。

格さんの背に両手を伸ばして、抱きつく。


長いキスのあと格さんの顔をみると、目を細めて広角を少し上げた表情で私の体を眺めているのが見えた。


「出会った頃よりだいぶ太ったでしょ🤭」


10年前はまだお腹も胸もぺったんこで、肋骨が浮いていました。骨を抱くような感じだったと思う。それが今は、全体的に柔らかい抱き心地になっていると思う。


「そうだね、全体的にね。少し胸も大きくなったんだろ?きれいだ」


そう言ったあと、もう一度キスをしながらベッドにゆっくりと押し倒される。

着ていた部屋着を脱がされ、首筋に唇を這わせながらスリップをたくしあげる。


「最近出会った人(Tさん)にもキレイだって言われたんだろ?」


そんなの男性はベッドでは誰にだって言うんでしょ。とわかっていても、キレイって言われるとその言葉のおかげで自分を好きになれる。


「こういう下着姿を眺めるの、好きだけど、、、、(待てない)。」


ちょっと脱がせにくいスリップを忙しく脱がせていく。


私の上に馬乗りになって私の両腕を抑えながら、鑑賞するように全身を眺める。ブラで寄せて膨らんだ胸の、小さな谷間に頬擦りをする格さん。

脇からウエストを撫でて形を確かめたり、体勢を変えてお尻を撫で、Tバックで丸見えのお尻の膨らみを軽く叩いて「このケツ〜、いい!」。


本当に女好きなんだなぁ。


最近急速に緩んでいく私の体。恥ずかしくなる。もう少し頑張った方がいいかもしれない。