女友達に会ってきました。

「会いたいんだけど時間ない?」

という電話がありました。


LINEじゃなくて電話?

なんかあったのかな。


30年来の友達で、数年に一回しか会ってないんだけど、急な電話は初めて。

なんの話か、ちょっとドキドキしながら仕事の後に出かけて行って待ち合わせ。


フミちゃんはずっと独身の実家暮らし。

ようやく浮いた話でも聞かせてくれるのかしら?


中華街とは違う飲食店エリアにある中国の人がやってる小さな中華料理店。餃子&ビールのセットと蒸し鶏、海鮮豆腐炒め。


平日だったので深酒するグループ客はいなくて、会社帰りの1人や2人組がサクッと晩御飯を食べて、サッと帰る店。

なんだけど私たちはデザートまでゆっくり3時間くらいいたかな😁


急に会いたいと言い出した理由。

「データ収集というか、経験値を稼ぎたい」という前置きで話が始まった。


占いを始めたので知り合いのことを占って、勉強した内容との照らし合わせがしたいということでした。


びっくりそっちの世界に行っちゃった?

ちょっと心配な気持ちがよぎった。


悪い霊がついてるとか

このアイテムを買いなさいとか言われる?


ドキドキドキドキ

こういうドキドキはやだ😖



けど、スピリチュアルな解説とか熱心なアドバイスとか不安を煽るような話もなくて、洗脳されてる感じでもなくて、本当にデータが欲しいだけって感じで安堵しました。


「マルシェで占いのブースを出したりしてるんだけどね、」



なるほど〜。

いろんなところに居場所があるのね。

趣味の延長って感じです。


私のフルネーム、生年月日、生まれた場所、長女、などをアプリに入力して出た占いの結果は、

「ゆきンこは、地球の人って出た。地球の人は、基本優しい人が多いのよ。色は、黄色!私やカヨ(共通の友達)と同じ〜!ゆきンこは赤かと思っていた!」

と、なんかわからないけど楽しそうです。


なんのこっちゃキョロキョロと思いながらも、基本、私のいいところを拾い上げながら、話してくれるので、私もなかなか楽しかったです。



おひとりさま歴の長いフミちゃんが、楽しそうに暮らしているのをみるとホッとします。

一緒に暮らしているお母さんの様子とか、転職した後収入減だけどなんとかやってるとか、他の共通の友達とも会ってる様子で「みんな頑張ってるよね」とか。


いつも友達数人で会うと子どもの話になるので、聞けなかった話も聞いた。

転職後、今の仕事はどうなのか?

昔言われた死語「独身貴族」って実感できた?


いっときは海外旅行なんかも楽しんでいたフミちゃんだけど、派手さはなくて堅実な雰囲気。


本来なら管理職になってるはずなのに、30歳を過ぎた頃に会社を辞めて、派遣で働き出して派遣先で正社員になって、でも管理職は断ってるとか。


「ゆきンこだって、最初に就職したあんな大きな会社、あっさり辞めちゃったじゃない」

と言いますが、私の場合は産休育休を取らせてもらえない学歴差別の塊みたいな会社だったから、辞めるしかなかった。


「似たようなもんよ」

フミちゃんは笑う。


最初の会社を辞めたのも、当時は結婚することを考えていたのに条件の合わない転勤話が出て、辞めたらしい。

辞めるように仕向けられたのかも…。



考えてみれば一緒に社会に出た私達はみんなそう。

ずっと女性の社会進出と言われる社会が、私たちの世代には間に合わなかった。


24歳までに結婚しなきゃとか、30歳過ぎたら正社員応募は書類で落とされるとか


男女雇用機会均等法初年度に就職したけど、会社の体質は古いまま氷河期突入。

そのまま30年。


これからは、豊かじゃなくてもいかに楽しく生きるか。気持ちの持っていき方が人生を左右すると思う。


フミちゃんは、占いおばあちゃんを目指すのかな? 

おばあちゃんになっても遊んでくれそうなので、私も年をとっても友達に会いに行けるようなお小遣いがあるおばあちゃんにならなきゃ!