大事な人が病んでる時、愛していればなんでもできます。
私の場合は、子どもたち。
息子も娘も、心の病気で突発的にどんな行動に出るかわからない時期がありました。
精神科医から
「絶対に目を離さないでください」
と言われたくらい、命の危険を感じるような精神状態でした。
「絶対、死なせない」
私は何度も自分に言い聞かせながら、根気よく寄り添い続けました。
私自身も、勝手に溢れてくる涙で前が見えなくて、車の運転もできないくらい不安に押しつぶされそうになりました。
それでも路肩に一時停止して落ち着くのを待ちながら
「今、私が倒れたらこの子を救うことができなくなる」
と、自分を奮い立たせ、必死に子どもを守ってきました。
愛していればなんでもできます。
それがね、他人にはできないんです。
レノさんが時々おちます。
鬱に似た発作があるようです。
レノさんの場合は肝硬変が原因にあります。
アルコール性の肝硬変で、死の淵を彷徨ったあと、社会復帰した人です。
肝性脳症で意識がなくなって、救急搬送されるまで肝臓の異変に気づかなかったため、かなりのステージに進行していたそうです。
手術と半年の入院と1年の療養生活で自己破産して鬱を発症。(脳炎の症状かも)
社会復帰するまで長かったそうです。
今でも通院しながら検査の数値が動くので、薬が手放せません。
私とつきあうようになった頃は調子が良かったのですが、時々昼夜逆転の生活になっている様子はありました。急に落ち込んでいるときもあります。
今年5月には食道静脈瘤の手術をしました。
これも肝硬変の合併症。
術後の経過は良好な様子でしたが、完治する病気じゃないので発作のリスクは常にあるそうです。
そして、昨夜「鬱の発作が出ている」と言ってデートをキャンセルしたいと言ってきました。
私は何もしません。
知識のない私がどうこう言えることではないし、何ができるというものでもない。
一緒に暮らしていれば、目の前にいる人に何かする(日常のこと)のでしょうが、落ち込んでいる姿を見ることもないので何もせず。
時々こんなキャンセルはあります。
それでも午後になって「会った方が気が楽になるから」と言ってきたこともあり、お茶だけをしに会いに行ったこともあります。
今朝も
「ゆっくり休んでください」
とだけ、LINEしました。