最近レノさんがネガティブな理由

来週、入院して手術を受けることになっているからなんです。


レノさんは肝硬変です。

一度生死の境目を彷徨って、長い入院生活とその後の療養で、無職となり生活保護を受けるなど社会的に復帰するまでにかなりの年月を費やした人です。


今もたくさんの薬と検査通院が欠かせません。肝臓はもう元通りにはなりませんから、これに引きずられて他の臓器も調子が悪くなるみたいです。


夏ごろから、経過観察をしていた不安要素があって、最近その関係の数値が良くないらしい。



悩んだ結果、手術することにしたのです。


術後の経過は、早ければ1週間、長くなるかもしれない。

手術費用やその間の無収入になることの不安もあって、鬱々としているのです。


今の仕事、もう年齢的にも切られてもおかしくないとか、いろいろ考えてしまうんですね。


そんな理由で、日を追うごとにネガティブな発言が増えています。先週は手術前に前倒しして仕事を抱え、徹夜も絡んで眠れなくなったようです。


憂鬱なのは当たり前です。

なので、

「デートより、まず眠った方がいい」

と提案したのですが、入眠導入剤で眠った後午後になってからやっぱり会いたいというLINEがきました。


「会った方が気が晴れる。夕飯だけでも一緒に」


そりゃ1人で鬱々としていてもしんどいです。そっけない私でも、気晴らしになるのなら、ということでバルでおしゃべりをしながら飲みました。




写真の通り、レノさんはノンアルです。


会っている時はいつもと変わりません。よく喋るし、表情も顔色もいつも通りです。


私はレノさんの状況を理解することはできるけど、その辛さを自分のことのように同調して泣きたくなるということはない。


それで恋人と言える?違うと思う。けど、

レノさんは、こんな私でも必要なんだろうなぁ。


愛していると言えないのは、私が悪いわけはない。だから、薄情かもしれないけどしょうがないです。