レノさんのことじゃないです。

私のこと。

 

レノさんは、とにかくよくしゃべる。

しゃべりが過ぎる男は好きじゃない。

けど、元彼も元夫もしゃべらない人だったから何考えているのかわからず困った。

だから、よくしゃべるレノさんはわかりやすい。

 

老親のめんどうな話とか、デートその行き先とかいろんな話をするけど、

仕事の話も多い。

 

昨日は、自分の立ち位置の話をした。

 


話の始まりはレノさんの仕事上の立ち位置のことでした。


レノさんは若いスタッフやクライアントとチームで制作活動を行う仕事をしている。

自分では、気さくでおちゃらけなオジサンで、決してスタッフに圧をかける老害上司ではないと思っている。確かに、上司ではないけど圧があるかどうかは、疑問。

 

実際、若いスタッフとクライアントの会話で、「レノさんって怖いところあるよね」「あぁ、なんかわかるぅ」という言葉が聞こえてきたらしく、ショックを受けたと言う。


 

「オレはむしろ下っ端のつもりなんだけどなぁ。圧をかける老害には絶対なりたくないって思っているのにショックだ~」と、レノさんは言う。

 

 

「ショックだーって言ったってしょうがないじゃん。事実、レノさんはおっさんなんだから」と私は言った。(私は本当にこういう口の利き方をするwww)

 

 

私は続けてこう言った。

「事実としてレノさんは還暦前のおっさんだし、フリーでこなしてきた仕事の数も多いので、経験値が他のスタッフとは全然ちがうのだから、若いスタッフと同じ立ち位置で関わっているつもりだとしても、若いスタッフやクライアントからみたレノさんは、どうしても格上になるのよ。

 

だから、チームミーティングや相談ごとのなかでレノさんが「君はどう思う?」と言うと、他の誰かが「あなたはどう思いますか?」と言うのとでは、重みが違う。

 

 

経験数の多いレノさんが「君はどう思う?」と聞いたときには、聞かれた若いスタッフは緊張するのがあたりまえ。だって、経験数の多い年長者にはすでに答えがあって、君と言われた側の若いスタッフは試されているかのような気分になるのではないかな。

 

同世代が「あなたはどうおもう?」と言うときのような、対等な知識と経験の立場とはちがうのよ。」

 

なるほどね~、とレノさんは言う。

 

話しながら私は自分の立ち位置に気がつく。


そう、私もそう。


私は会社での自分の立ち位置を一匹狼とか、唯一無二だから、誰とも比べられないと思っている。

 

正社員じゃなく、この仕事をするためだけに雇われている。だから、私は人事異動がない。20年もこの仕事を一つの会社の中でやってきた。その経験値は社内の誰にもない。私の仕事は社内の誰ともかぶらない。


「私は今の会社において唯一なの。レノさんもきっと、唯一なんだと思う」


だから、私は迷ってはいけない。

誰かが私に相談をした時、その人は私のスキルでどうにかしたいと考えている時なのだから。







私はレノさんに恋愛感情はないけど、対等に話ができる相手として満足している。


だから付き合っているんだと思う。

だから、中途半端なsexはなくてもいいんだけどなぁ。