≪第7章~見捨てられた私と見捨てた私~≫
第7章【1】人生の相棒←最初から読む。
2011年 8月16日 由紀菜・健太 25歳 雪香 14歳
『お姉ちゃん!!!』 『ん??』
『カーーーメ!ハーーーメ!!ハーーーーッ!!!』
『な、何!!うわぁぁぁああああ!!!』
『…。( ̄_ ̄ i)』 『いい歳して、何してんの?頭、大丈夫??』
『ちょ、て、てめぇ…(-゛-メ)』
『人をからかうなーーーー!!ヾ(。`Д´。)ノ』 『うきゃぁぁぁああ!』
私と雪香ちゃんはこんなことをしながら、一緒にお弁当を作っていた。
以前の剃毛事件から2週間弱が経った頃、この日は3人で海に行くことにした。
天気は晴れ。
最高の海日和である。
『ほら、健太君!起きて☆』 『ん…。』
『由紀菜…10秒間だけ…ギュッとしてくれ…。』 『ったく、甘えん坊なんだから。』
健太君はこれでも甘えん坊である。
私以上に一人でいる事を嫌う健太君は、常に私と雪香ちゃんの存在を大事にしてくれる。
『はい!1分経った!☆』 『元気出た(笑)』
『そりゃ、1分だからね(笑)』 『あとの50秒はツケでお願いします☆』 『あい♪』
そして、色々と準備も終わり、出発。
海に着くと、人がいっぱいいた。
さすが湘南の海である。
サザンの曲が合う、最高の雰囲気である。
『2人ともいいか?』 『絶対、俺から離れるなよ!』
『うん!!』 『わかったーーー♪』
海とくれば、ナンパされるのは絶対だった。
水着の魔法というのだろうか。誰でも可愛く見えるせいで、
女子という生き物はナンパされてしまうのである。
しかし!この日は少し違った!!
イケイケのグループ4人が私たちに絡んできた。
『ねぇねぇ、ちょーカッコイイ!!』 『どこから来たんですか??』
『え…?あ??俺???』 『はい(笑)』
『あ、えっと。千葉からです(笑)』 『おお!!私、浦安から来たんですよ!』
なんと、ナンパされたのは健太君だった。
その4人組は男女2人ずつだったのだが、若干男性たちは引いていた。
『お姉さん…ごめんね…。』 『あ、いや…(笑)』
『アイツら…彼氏いるのに…。』 『あれ?あなた達が彼氏じゃないの?(笑)』
『いやいや、俺たちはアイツらの友達です(笑)』
『ねぇねぇ、お兄さんたちは私たちの事ナンパしないの?』 『ちょ!!雪香ちゃん!』
すると、その男子二人は顔を見合わせて笑った。
『ぶーーーー!わらうなーーーー!』 『私、可愛いんだぞーーー!』
腹を抱えて笑う男子たち。私もあまりに必死な雪香ちゃんに笑ってしまった。
『あんた、ナンパされたいの…?(笑)』 『お姉さん、ナンパなんて良いもんじゃないよ(笑)』
『確かに、お姉さんたちなら、街歩いててもナンパされると思うよ。』
『でもさ、結局は体目的だろ??』 『そんなんじゃ、寂しいじゃんか♪』
『お兄さんたちは彼女は??』 『まぁ、一応いますよ☆』
『じゃあ、仮に私がお兄さんたちに迫ったら?』
『あはは、ないない。チョーもったいない気はするけど、彼女の事は裏切れないしね(笑)』
『彼女、幸せだね☆』 『ありがと♪』
『雪香ちゃんも、こういう素敵な男性を見つけなさいよ☆』
『うん!!カッコよくて、素敵な男性見つけるーーー!』 『今、何歳?』
『私は25歳です☆』 『私は14歳です☆』
『はあーー??』 『待って、14歳???』 『いやいや、中学生???』
『うん(笑)』 『それで、こんなにオッパイ大きいの???』
『え?芸能人とか??』 『え、違いますよ(笑)』
『モテるでしょ…。学校で…。』 『まぁ…ちょっとは…。』
『お姉さんたちは姉妹??』 『何となく、雰囲気似てるね☆』
『ううん、全く(笑)』 『たまたま、仲良くなった子なの(笑)』
『いやぁ、2人とも…。芸能界に行けばいいのに…。』 『ないないない(笑)』
『私はちょっと抜けてる部分あるし、雪香ちゃんなら行けそうだけど(笑)』
『確かに…この美貌は…。原石だね…。』
『でも、俺はお姉さんの方がタイプかな(笑)』 『あ、俺も(笑)』
『ぶーーーーーー!!!』 『しってるわーーーー!!!』
『お姉ちゃんには勝てない事くらい知ってるわーーー!!』
『この剃毛女!!!!ツルツルのくせにーーーー!!』
『え??何の事…?』 『…。(-_-メ;)』
『あ…、口がすべったぁ…!(´Д`;)』
仕方がないので、お兄さんたちに色んな成り行きを話すと、
砂浜に転がり込んで笑っていた。
『ちょ!何してんの???(笑)』 『俺の彼女同じことしたら、怒るかな??』
『やめた方が…いいかと…。』 『うん(笑)』 『言われなくてもしません(笑)』
こんな風に、私たちは4人組に入れてもらい、行動を一緒にすることにした。
女の子たちもメチャクチャいい子たちだった。
私たち7人は、芸能人で例えると誰に似てるかゲームを始めた。
『2人ともアイドルっぽいねーー!』 『この子はゆきんこりん星出身なんだって(笑)』
『何、それーー(笑)チョーーかわいい!!』 『やめてくれ~~~…。』
『由紀菜、墓穴掘ったな(笑)』 『うるさい!!』 『あははーー!』
『でも、このお姉さんたちもモデルっぽいよな。由紀菜たちとはタイプが違う感じ☆』
『そうだね☆佐々木希に似てるってよく言われません?』 『あぁ、似てる!』
『確かに、真帆って似てるよな☆』 『ねね、こっちの沙織は誰に似てると思う??』
『うーーーん、誰だろ…。』 『うーーんとね、私!分かるんだけど、名前でてこない!』
『ほら…、俺もわかるんだけど…。』 『由紀菜が好きなグループだよ。』
『KARA??』 『あ、そう!』 『それそれ!』 『おお!!』
『ああああ!ハラちゃんだ!似てる!!』 『せいかーーい♪』
『私、この前。サインくださいって言われたんだけど…(笑)』 『いやぁ、確かに言われると思う(笑)』
『まじ?うれしーー♪』
『じゃあ、俺たちは??』 『え??簡単だよ♪』 『え?そうなの?』
『うんとね、こっちのお兄ちゃんはEXILEのカタヒロでしょー(笑)』
『んでこっちのお兄ちゃんはV6の岡田くん(笑)』
『えーーー!どっちかというと、CHEMISTRYの堂珍君なんだけど(笑)』
『じゃあ、お前のど真ん中じゃん(笑)』 『やばいよ、マジでさっきからカッコいい(笑)』
『あざーーーっす!』 『じゃあ、今度はこっちね!』
『この由紀菜は誰に似てる??』 『う~ん。話し方は…小倉優子なんだけどなぁ…。』
『見た目はAKBの大島優子だよね(笑)笑うと、ガチで似てる。』 『私もそれは絶対似てると思う。』
『いやいや…。恐れ多いです。』 『マジマジ、もっと自信もってこうよ(笑)』 『はい…(笑)』
『雪香ちゃんはね、もうあの人しかいない!』 『愛ちゃんでしょ?』
『ねー、朝のお天気お姉さんで出てても違和感ないわ!』 『皆藤愛子って今元気かな?』
『う~ん、どうだろうね…。』
『じゃ、ラスト!健太君は??』 『私は、絶対!妻夫木聡!』
『うーん、私は市原隼人なんだよなぁ…。』 『…。健太君、あんたイケメンになったのね…(笑)』
『よく、成長しました(笑)』 『うるせーーーよ!!』
『大体、お前が俺のことカッコイイって言わねーから!』
『なんか、あなた達、2人ってベストカップルって感じ。』 『え?』
『私たちがナンパしたときも、一切嫌な顔しなかったでしょ?』
『そうそう、俺たちが君たちに話しかけた時も健太さんの顔は動揺してなかったし。』
『信頼感あるのは、君たちも一緒じゃん☆』
『雪香ちゃんは、もうちょっと大人にならないとねー(笑)』
『そうそう、自分の事。可愛いってあまり言っちゃダメだよ?』
『うん!でも、これはお姉ちゃんたちの前でしか言ってないの(笑)』 『そうなのか?』
『お姉ちゃんたちは私が可愛いのを前提に色々とエスコートしてくれるから、』
『いつも自信いっぱいになれるの!』 『だから、お姉ちゃんたちが大好き♪』
『最高の3人だね♪』 『私たちも、友達だけどそうならないとね☆』
『小学校からの付き合いだしな♪』 『おう、今回。君たちに会えてよかった!』
『私も!』 『ナンパしてくれて、ありがと(笑)』 『って、ちょっと違うか?』
『あははーー♪』
最高に楽しい時間を過ごすことができた。
帰りの車の中で雪香ちゃんは疲れて寝てしまった。
『なぁ、由紀菜?』 『ん??』
『俺たち、ベストカップルだって言われたな☆』 『ね☆』
『でも、私たちカップルじゃないって言えなかった。』 『ってか、言いたくなかった。』
『うん、俺も。このまま、カップルでいることが誇らしく感じた。』
『好きなんだろうなぁ…。』 『ん??』
『あなたの事。』 『考えたら10年間、一緒にいるんだよな。』
『大悟がいて、藍佳がいて。そのせいで見えてなかった、本当のお前を知った瞬間…。』
『俺の気持ちは毎日葛藤だよ。』
『苦しいよね。ごめんね。』
『雪香や、お前の研究室のやつらがいてよかったよ。』
『お前、あの日。俺の事試しただろ?』 『ん?』
『お前の生理の日。俺がお前に抱いてくれって言ってケンカになった日は生理2日目だったんだろ?』
『え…?』 『知ってるよ。お前の事なら、なんでも。』 『…。』
『お前が大悟たちと決着がついたら、俺はお前を抱くぞ。』
『藍佳ちゃんは?』 『もちろん、それも決着をつける。』
『気持ち…戻っちゃわない?』 『さぁな。』
『信じてるから。』 『当たり前だ。』 つづく
第7章【1】人生の相棒←最初から読む。
2011年 8月16日 由紀菜・健太 25歳 雪香 14歳
『お姉ちゃん!!!』 『ん??』
『カーーーメ!ハーーーメ!!ハーーーーッ!!!』
『な、何!!うわぁぁぁああああ!!!』
『…。( ̄_ ̄ i)』 『いい歳して、何してんの?頭、大丈夫??』
『ちょ、て、てめぇ…(-゛-メ)』
『人をからかうなーーーー!!ヾ(。`Д´。)ノ』 『うきゃぁぁぁああ!』
私と雪香ちゃんはこんなことをしながら、一緒にお弁当を作っていた。
以前の剃毛事件から2週間弱が経った頃、この日は3人で海に行くことにした。
天気は晴れ。
最高の海日和である。
『ほら、健太君!起きて☆』 『ん…。』
『由紀菜…10秒間だけ…ギュッとしてくれ…。』 『ったく、甘えん坊なんだから。』
健太君はこれでも甘えん坊である。
私以上に一人でいる事を嫌う健太君は、常に私と雪香ちゃんの存在を大事にしてくれる。
『はい!1分経った!☆』 『元気出た(笑)』
『そりゃ、1分だからね(笑)』 『あとの50秒はツケでお願いします☆』 『あい♪』
そして、色々と準備も終わり、出発。
海に着くと、人がいっぱいいた。
さすが湘南の海である。
サザンの曲が合う、最高の雰囲気である。
『2人ともいいか?』 『絶対、俺から離れるなよ!』
『うん!!』 『わかったーーー♪』
海とくれば、ナンパされるのは絶対だった。
水着の魔法というのだろうか。誰でも可愛く見えるせいで、
女子という生き物はナンパされてしまうのである。
しかし!この日は少し違った!!
イケイケのグループ4人が私たちに絡んできた。
『ねぇねぇ、ちょーカッコイイ!!』 『どこから来たんですか??』
『え…?あ??俺???』 『はい(笑)』
『あ、えっと。千葉からです(笑)』 『おお!!私、浦安から来たんですよ!』
なんと、ナンパされたのは健太君だった。
その4人組は男女2人ずつだったのだが、若干男性たちは引いていた。
『お姉さん…ごめんね…。』 『あ、いや…(笑)』
『アイツら…彼氏いるのに…。』 『あれ?あなた達が彼氏じゃないの?(笑)』
『いやいや、俺たちはアイツらの友達です(笑)』
『ねぇねぇ、お兄さんたちは私たちの事ナンパしないの?』 『ちょ!!雪香ちゃん!』
すると、その男子二人は顔を見合わせて笑った。
『ぶーーーー!わらうなーーーー!』 『私、可愛いんだぞーーー!』
腹を抱えて笑う男子たち。私もあまりに必死な雪香ちゃんに笑ってしまった。
『あんた、ナンパされたいの…?(笑)』 『お姉さん、ナンパなんて良いもんじゃないよ(笑)』
『確かに、お姉さんたちなら、街歩いててもナンパされると思うよ。』
『でもさ、結局は体目的だろ??』 『そんなんじゃ、寂しいじゃんか♪』
『お兄さんたちは彼女は??』 『まぁ、一応いますよ☆』
『じゃあ、仮に私がお兄さんたちに迫ったら?』
『あはは、ないない。チョーもったいない気はするけど、彼女の事は裏切れないしね(笑)』
『彼女、幸せだね☆』 『ありがと♪』
『雪香ちゃんも、こういう素敵な男性を見つけなさいよ☆』
『うん!!カッコよくて、素敵な男性見つけるーーー!』 『今、何歳?』
『私は25歳です☆』 『私は14歳です☆』
『はあーー??』 『待って、14歳???』 『いやいや、中学生???』
『うん(笑)』 『それで、こんなにオッパイ大きいの???』
『え?芸能人とか??』 『え、違いますよ(笑)』
『モテるでしょ…。学校で…。』 『まぁ…ちょっとは…。』
『お姉さんたちは姉妹??』 『何となく、雰囲気似てるね☆』
『ううん、全く(笑)』 『たまたま、仲良くなった子なの(笑)』
『いやぁ、2人とも…。芸能界に行けばいいのに…。』 『ないないない(笑)』
『私はちょっと抜けてる部分あるし、雪香ちゃんなら行けそうだけど(笑)』
『確かに…この美貌は…。原石だね…。』
『でも、俺はお姉さんの方がタイプかな(笑)』 『あ、俺も(笑)』
『ぶーーーーーー!!!』 『しってるわーーーー!!!』
『お姉ちゃんには勝てない事くらい知ってるわーーー!!』
『この剃毛女!!!!ツルツルのくせにーーーー!!』
『え??何の事…?』 『…。(-_-メ;)』
『あ…、口がすべったぁ…!(´Д`;)』
仕方がないので、お兄さんたちに色んな成り行きを話すと、
砂浜に転がり込んで笑っていた。
『ちょ!何してんの???(笑)』 『俺の彼女同じことしたら、怒るかな??』
『やめた方が…いいかと…。』 『うん(笑)』 『言われなくてもしません(笑)』
こんな風に、私たちは4人組に入れてもらい、行動を一緒にすることにした。
女の子たちもメチャクチャいい子たちだった。
私たち7人は、芸能人で例えると誰に似てるかゲームを始めた。
『2人ともアイドルっぽいねーー!』 『この子はゆきんこりん星出身なんだって(笑)』
『何、それーー(笑)チョーーかわいい!!』 『やめてくれ~~~…。』
『由紀菜、墓穴掘ったな(笑)』 『うるさい!!』 『あははーー!』
『でも、このお姉さんたちもモデルっぽいよな。由紀菜たちとはタイプが違う感じ☆』
『そうだね☆佐々木希に似てるってよく言われません?』 『あぁ、似てる!』
『確かに、真帆って似てるよな☆』 『ねね、こっちの沙織は誰に似てると思う??』
『うーーーん、誰だろ…。』 『うーーんとね、私!分かるんだけど、名前でてこない!』
『ほら…、俺もわかるんだけど…。』 『由紀菜が好きなグループだよ。』
『KARA??』 『あ、そう!』 『それそれ!』 『おお!!』
『ああああ!ハラちゃんだ!似てる!!』 『せいかーーい♪』
『私、この前。サインくださいって言われたんだけど…(笑)』 『いやぁ、確かに言われると思う(笑)』
『まじ?うれしーー♪』
『じゃあ、俺たちは??』 『え??簡単だよ♪』 『え?そうなの?』
『うんとね、こっちのお兄ちゃんはEXILEのカタヒロでしょー(笑)』
『んでこっちのお兄ちゃんはV6の岡田くん(笑)』
『えーーー!どっちかというと、CHEMISTRYの堂珍君なんだけど(笑)』
『じゃあ、お前のど真ん中じゃん(笑)』 『やばいよ、マジでさっきからカッコいい(笑)』
『あざーーーっす!』 『じゃあ、今度はこっちね!』
『この由紀菜は誰に似てる??』 『う~ん。話し方は…小倉優子なんだけどなぁ…。』
『見た目はAKBの大島優子だよね(笑)笑うと、ガチで似てる。』 『私もそれは絶対似てると思う。』
『いやいや…。恐れ多いです。』 『マジマジ、もっと自信もってこうよ(笑)』 『はい…(笑)』
『雪香ちゃんはね、もうあの人しかいない!』 『愛ちゃんでしょ?』
『ねー、朝のお天気お姉さんで出てても違和感ないわ!』 『皆藤愛子って今元気かな?』
『う~ん、どうだろうね…。』
『じゃ、ラスト!健太君は??』 『私は、絶対!妻夫木聡!』
『うーん、私は市原隼人なんだよなぁ…。』 『…。健太君、あんたイケメンになったのね…(笑)』
『よく、成長しました(笑)』 『うるせーーーよ!!』
『大体、お前が俺のことカッコイイって言わねーから!』
『なんか、あなた達、2人ってベストカップルって感じ。』 『え?』
『私たちがナンパしたときも、一切嫌な顔しなかったでしょ?』
『そうそう、俺たちが君たちに話しかけた時も健太さんの顔は動揺してなかったし。』
『信頼感あるのは、君たちも一緒じゃん☆』
『雪香ちゃんは、もうちょっと大人にならないとねー(笑)』
『そうそう、自分の事。可愛いってあまり言っちゃダメだよ?』
『うん!でも、これはお姉ちゃんたちの前でしか言ってないの(笑)』 『そうなのか?』
『お姉ちゃんたちは私が可愛いのを前提に色々とエスコートしてくれるから、』
『いつも自信いっぱいになれるの!』 『だから、お姉ちゃんたちが大好き♪』
『最高の3人だね♪』 『私たちも、友達だけどそうならないとね☆』
『小学校からの付き合いだしな♪』 『おう、今回。君たちに会えてよかった!』
『私も!』 『ナンパしてくれて、ありがと(笑)』 『って、ちょっと違うか?』
『あははーー♪』
最高に楽しい時間を過ごすことができた。
帰りの車の中で雪香ちゃんは疲れて寝てしまった。
『なぁ、由紀菜?』 『ん??』
『俺たち、ベストカップルだって言われたな☆』 『ね☆』
『でも、私たちカップルじゃないって言えなかった。』 『ってか、言いたくなかった。』
『うん、俺も。このまま、カップルでいることが誇らしく感じた。』
『好きなんだろうなぁ…。』 『ん??』
『あなたの事。』 『考えたら10年間、一緒にいるんだよな。』
『大悟がいて、藍佳がいて。そのせいで見えてなかった、本当のお前を知った瞬間…。』
『俺の気持ちは毎日葛藤だよ。』
『苦しいよね。ごめんね。』
『雪香や、お前の研究室のやつらがいてよかったよ。』
『お前、あの日。俺の事試しただろ?』 『ん?』
『お前の生理の日。俺がお前に抱いてくれって言ってケンカになった日は生理2日目だったんだろ?』
『え…?』 『知ってるよ。お前の事なら、なんでも。』 『…。』
『お前が大悟たちと決着がついたら、俺はお前を抱くぞ。』
『藍佳ちゃんは?』 『もちろん、それも決着をつける。』
『気持ち…戻っちゃわない?』 『さぁな。』
『信じてるから。』 『当たり前だ。』 つづく