特に霊感があるわけではないのですが。

それでも、青い炎が見えるという事がよくあります。



親にその事を伝えても、全く相手にしてもらえず、

『バカじゃないの?(笑)』と笑われてしまう事があった中、

私の彼氏の反応だけは少し違いました。



幽霊だとか、ホラー関連の話が苦手な人は閲覧をお控えください。





福島から上京すると共に、同棲することになった私たちは、

マンションを借り、二人の生活が始まりました。

高校を卒業すると共に始まった同棲生活1日目の話です。



案外、東京も寒いんだな。

そうだね。あまり若松と変わんないかもね。

だねー。まあ、東京の人はみんな厚着だけどね。

確かに(笑) ちょっと、変だよね。大げさというか…。 だね(笑)



東京という大きな街に出てきた私たち。

会津若松市と雰囲気も景色も人も全く違う都会に対して、

多少のイチャモンをつけてみる。

まあ、田舎は田舎なりに良いという小さな反抗心だろうか、地元愛だろうか?


でも、一緒に暮らすって…、変な感じだね。 なんか緊張するというか…

そそ。いつも一緒にいるのにね。 私、大丈夫かなあ?

由紀菜は心配いらないけど、俺はなぁ…。


でも、これからは毎日一緒に寝れるねー。 ベッド二つあるけど?(笑)

別々に寝ても構いませんが?
 おい…ヾ(▼ヘ▼;)  うそうそ(笑)



まあ、こんな他愛のない会話から始まったわけですが、

夜も18時を回り、ご飯を作り、二人だけの食事になった。


ねね?美味しい??  うん、ちょーウマイ!! ってか、お母さんの味に似てる…

でしょ??(笑)  え? なんで?

実はね、付き合ってからの高校3年間で料理の修行つんだの (o^-')b

大悟のお母さんと、私のお母さんから料理のレシピを聞いて、

ほら!このノート6冊に全部教わったこと書いてあるの!! うぅぅ…(ノω・、)

泣くなよお(笑) 家事は任せて!! 朝食もお弁当も夕食もちゃんと作るから!


皿洗いは俺がするから!! いいよ、テレビ見てればいいじゃん(笑)

それじゃあ俺、ダメ夫みたいじゃんか…

ちゃんと家に帰ってきてね。それだけでいいから。 そんな当たり前の事…

それができない人がこの世は多いんだよ。だから…、 帰るよ。当然だ。

うん!(≧▽≦)



さて、新婚生活ってのはどこもこんな感じなのでしょうか?

私たちも、こんなラブラブから始まりました。



しかし、お風呂をあがり、彼氏がふっとこんなことを言い出した。


なぁ、由紀菜。俺さ、見えるんだよ。 青い光が。 ほら、あそこ…

え? 本当?? 実は、私も見えるの…。 だろ??



彼が指を指す方向を二人で並んでジッと見ていた。


お前って、霊感あるの? ううん。金縛りとかもないし。お化けも見たことない。

俺もない。でもさ、あの青い光ははっきり見える。 うん、私も。

そういえば、私たちって…暗いのは嫌いだけど。

お化け屋敷とかでギャーギャー騒いだことないよね?
 あぁ、確かに。


たぶん、本当にお化けに遭遇しても… うん、きっと私気にしないかも。

友達になりたいもんな。 なれるもんなら、なりたいよね。



私たちは、いつまでも青い光(炎)を見ながら、

炎に近づくわけでもなく、一定の距離を保ちながら、ひたすら話していた。


しかし、時はやってきた。

その青い炎がいる場所から、甲高い音がした。 『ヒュ~~~』


あ、泣いてるみたい。 うん、そうだね。何を訴えてるのかな?

うーん。なんだろ…。あまり想像できないな…。
  『ヒューーー』



ってか、炎が泣いてるわけじゃないよね?(笑) あぁ、そか!

泣いてるのは、ヤカンだ!  そそ。


早く、ガスのスイッチ切らなきゃ(笑) うん!




え? 青い炎の正体はただのガスの火ですが、何か?? ( ̄Д ̄;;


大悟ー、何飲むぅ?? 俺、日本茶でいいや。 あーーい。


リビングからダイニングキッチンを通り越して見える、青い炎について

真剣に語り合った初夜でした(笑)



すると、私の父親から電話がかかってきた。

大悟くんとは上手くやってる? うんうん!大丈夫だよお。

あまり、大悟くんに迷惑かけるんじゃないぞ。 うん。わかってるよぉ♪

風邪ひかないように寝るんだよ。それじゃあ、おやすみ★ うん、ありがとう。




その10分後、大悟のお母さんから電話がかかってきた。

由紀菜ちゃんと、上手くやってる? おう。もちろん。

由紀菜ちゃんに頼りっぱなしにならないで、助けてあげないさいよ。 わかってるって(笑)

体に気をつけて、夜更かししないようにね。それじゃ、おやすみ★ おう、またかける♪




・・・・・。  ・・・・・。

全く同じことを言っていらっしゃったけど…。 おう。俺もびっくりしたけど…。

早く寝ます? う、うん(笑) そうしよっか。



22時半。 就寝にいたりました。