皆さん、ありがとうございます ~通夜を終えて~  | 手をつなぎ歩き続ける

手をつなぎ歩き続ける

2022年9月14日 夫が旅立ちました

闘病中、戸惑いと怯えと闘いながらも、『夫と手をつないで歩き続けたい』
そんな思いで始めたブログですが、今は自分が支えられています

2022年3月 大腸がんステージⅣが発覚してから、

わずか6か月で夫は旅立ってしまいました

夫との毎日を少しでも記録して覚えていたいと思い、始めたつぶやきブログでした

思いもかけず、見て下さった皆さんに、温かい言葉をいただき、心強く励まされました

優しい言葉に涙が溢れます

 

涙というものは、傷を治す浸出液のようなものだと思うのです

 昔は傷は毎日消毒して浸出液を洗い流してから薬を塗っていました

 傷を負った時に体から出る浸出液には、傷を治すために必要な細胞成長因子が豊富に含まれています

 今は傷口を被覆材で覆い、浸出液で湿った状態を保ちます

 

泣ける私は、幸せなんだなと思います

自分の感情に素直になれて、それを自分で認めることができているから

泣いてばかりはいられないけれど、少しずつ涙を流して傷を治して、そしたらきっと今より強くなる

人の気持ちをもっと察してあげられるようになるかも

 

今日は納棺の時に、しゃくりあげるくらい泣いてしまいました

夫の体を拭きながら、この体をもう拭いてあげられないなんて信じられない

昨日まで温かかった体がもうこんなに硬く冷たい

こうして旅立ちの準備を着々と整えてしまうと、夫は行ってしまう

手の届かないところに行ってしまう

鼻水を流しながらも一通りの行程が終わるころ、私も少しずつお別れの準備をさせてもらっていると感じました

 

大切な人との別れは、必ずどの方も経験すること

私だけがヒロインではありません

でも、その真っ只中にいる時は、そうは思えません

辛いことを認める、弱気な自分を受け入れる、泣ける素直さをありがたいと思う

そして、自分は一人ではないこと、

見えないどこかにも、自分を案じてくれる方がいることを感じ取ること

それを忘れずにいたいと思います

 

などと偉そうなことを言いつつ、きっと毎日グチるかも知れません

どうぞ、これからも私を支えてください

いつか私も誰かの支えになれるようにがんばります

 

今、思い出した

結婚する前、夫は私を優しい女性だと言ってくれていました

夫に対して、ということでなく、周りの人に優しいと言ってくれていました

ですが、結婚生活のイライラの中で、少しずつ夫に対しての優しさを失っていたことも思い出しました

ごめんね、夫

優しくない時あったよね

許してくれたら、お供えに豆大福買ってあげるよ