
服が大好きな、私の叔母。
若い頃はセレクトショップで、毎週のように高価な服を買っていたらしい。
定年退職し収入がなくなってからは、それもできなくなった。
代わりに今はユニクロで、いろんな服を買っている。
ただのTシャツでも、襟ぐりとか肩の落ち具合なんかでいろんなシルエットがあるそうで、ただの白いTシャツを何枚も買う。
昔に買っていた服一枚の値段で、ユニクロの服が山ほど買えてしまうそうだ。
今のユニクロはすごいよ!と、高い服の魅力をよく知るはずの叔母は言う。
自身の収入に合わせて、購入する服の価格帯を一気に切り変えた、叔母もすごいと思う。

そうして買われたTシャツの一部が、定期的に、私の元へとやってくる。
服好きな叔母はユニクロの服もとても丁寧に扱うので、お下がりでも新品みたいに綺麗なものばかりだ。
白いシャツがちゃんと、真っ白いまま。
私がそれを、夏場に着倒す。
適当に洗って適当に干すので、一夏ふた夏着ればもうヨレヨレになり、雑巾にしてから捨てる。もしくは、ユニクロのリサイクルに出す。
買い物好きと買い物嫌いが織りなす「循環型社会」の完成形だと思っている。
叔母からもらう服はどれも綺麗だけど、時々、首元のタグがチクチクして気になることがある。
私はいつも、潔くこれを、ハサミで切っている。
チョッキン✂︎

タグを切ってしまったら、もうメルカリには出せない。リサイクルショップでも買い取ってもらえない。
自分で着るしかない。
勿体無いとか言っていられない。
とにかく、着る!
という気持ちがメラメラと湧いてくる、服のタグを切るという行為。
「リセールバリュー」なんてちっとも考えない、完全に私のものになるこの瞬間が、実は結構快感である。
先のことなんて考えずに、
今着るために、
今切るのだ。
はっ…
ものすごくうまいこと言うてしもた…
※soulberryさん、「ただのナチュラルは着たくない」がコンセプトだそうです。キャッチが目を引きまくる…
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