知人親子と公園に行った。もう何年も前のことである。
当時私の息子は1歳かそこら。知人の子は幼稚園児と、小学生だった。
 

 

 

 

知人はワンオペワーママで、とても忙しくしていた。
休みの日に家にいても、ちっとも落ち着かないのだと彼女は言った。とても疲れている様子だった。
 
やらなきゃいけないことがあれもこれもと目に入る。
平日に子供たちと遊んでやれないから、土日は彼らを外に連れて行ってやりたい。
しかしそればかりを優先できない自分が情けなくて、休みの日はどんよりした気分になる。
 
そして知人は最後に言った。
「子どもがいると、私ダメなんだよね。」
 
 
語弊のある言い方だが、その前の話と繋げれば分かる。
子どものことが大好きだからこそ、子どもと一緒にいると、母として遊んでやれないのが悲しくて苦しくて気分が落ちてくる、という意味だった。
 
本当に子どもたちを愛しているんだなあ…と私は思ったが、直後にギョッとした。
 
知人の、小学生の子が、いつの間にか私たちの背後にいたからだ。
 
 
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今の会話は聞かれたろうか。
知人の最後の一言は、この子の耳に入ったろうか。
僕のお母さんは、僕がいるとダメなんだ、と思ったのではないか。
 
彼は、思ったかもしれない。でも、思わなかったかもしれない。
そもそも、何も聞いてはおらず、ただ後ろにいただけだったかもしれない。
 
私はその状況に一人で勝手に混乱してしまい、知人と話の続きができなくなってしまった。
 

 

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育児やワンオペについての苦しい気持ちを、母親は当然吐き出していいと私は思っているのだが、どこで吐き出すかというのはとても難しい。
 
「育児が辛くて苦しい」と、幼い我が子を抱っこしながら、我が子の耳がある前で吐き出すしかない母親は世の中にたくさんいる。
 
それは母にとっても子にとっても非常に悲しいことだと誰が見ても分かるのに、解決策は誰も知らない。
 
頑張って外で働いている父親のせいにするしかないのは不幸だと、すべてを夫のせいにしてきた自分の、過去のワンオペ時代を振り返っては考える。
 
 
 
 

 

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