夫不在の夕食に、ステーキの出前を注文したときのことである。
 
息子と二人分で3千円。
 
正確には3,370円だったが書きやすいので端数は省いた。
ただし、夫に内緒で注文し、こっそり食べたことへの後ろめたさは省けなかった。
夫が帰宅したら「ステーキ食べた」とすぐに伝えよう、と思っていた。
 
 
ところが、家事でバタバタしていたらそのことをすっかり忘れていた。
 
忘れていた…忘れていた…!
と、翌朝起きてから思い出した。
 
 
私が何を買い何を食べようと夫は興味もないのだが、この価格を黙っておくのは私が勝手に心苦しい。
夫が起きてきたらすぐに話そうと思ったが、こういうときに限って、彼にしては珍しくもなかなか起きてこない。
スギ花粉にやられて起き上がれないらしい。
 
 
可哀想にと思いながら、その日夫が仕事へ持っていく弁当には、前夜に出前したステーキの残りを入れた。
息子が食べ切れなかった3切れをサイコロ状に切り、焼き肉のタレを絡め直して入れた。
 
そのうちに夫は起きてきて、私の作った弁当を持って出勤していった。
 
 
直後に気が付いた。弁当作りに気を取られ、前夜にステーキの出前を取ったことをまたもや伝えそびれたことに。
 
 
昼間、会社にいる夫からラインが届いた。
 
 
 
 
 
明らかに喜んでいる。
喜ばれるような内情ではないのだから気まずい。
 
いやー実は昨日さ〜、ママ友の勧めもあってさ〜、などと長々言い訳するにはラインの枠が狭すぎる。
 
事情は帰ってから説明します、と返した。
 
一体、何の事情か。夫も面食らったことだろう。
美味しく食べてねとでも適当に返せば良かったものに、要らない含みを持たせてしまって余計に言い出しづらい。
 
 
結局その夜、「昨日お母さんとステーキ食べたんだー!」と素直な息子がなんの前触れなく秘密の暴露をした。
おお、それは良かったね〜と夫もニコニコ聞いていた。
 
いちいち色々考えずに、息子のように最初からそう言えば良かったのだと思ったが、そんな簡単なことも自分が無職の現在なんだか妙に難しく感じる。
 
 
 
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