私の実家では数年前に、自宅を新築しています。
 
土地建物に4200万円をかけた当時の父は既に還暦を越えていましたから、本当によくぞ思い切ったものです。
 
これだけのお金をかけた新居でしたが、完成して間もなくリビング扉に不具合が出ました。
引き戸を開け閉めしようとしても、建付けの悪い扉のようにガタガタとしてうまく動かないのです。
 
新築でそんな不具合が出るなんてと、父から話を聞いた私は不満で、恐らく両親もそうであったと思います。
ハウスメーカーの担当者に連絡し、業者に見てもらうことになりました。
 
 
その日たまたま父は仕事で、業者対応をしたのは母でした。
私の母はこういった対外業務が非常に苦手で、大丈夫かしらと心配していましたが、あいにく全く大丈夫ではありませんでした。
業者対応中、顔が真っ赤になって汗が拭き出した、と母は自分で言っており、そんなことになったのには理由があります。
 
 
引き戸が動かなくなっていた理由が、引き戸のレール部分に、ピップエレキバンの磁石が3個連なって詰まっていたせいだと分かったからです。
 
 
「原因はこれでした…」と大変申し訳なさそうにピップエレキバンを差し出した業者に、ただでさえ緊張していた母は強烈な恥ずかしさで何も言葉が出なかったようです。
 
現場に居合わせたのが私でなくて良かった!とその話を聞いた当時の私は思いましたが、そんな両親の経験談も役に立たず、我が家でも結局、その後に似たようなことが起きてしまいました。
 
それは、我が家が新築間もない5年前のこと。完成してひと月経った頃から、玄関扉を開くたびにキーキーと音が出るようになりました。
 
早すぎる劣化に少々戸惑いながらも、商品が原因だったら交換してもらうぞ!と強い気持ちで業者による状況確認に同席したところ、キーキー言っていた扉部品の関節部分からポロっと出てきたのが、巨大なゴキブリの死がいでした。
 
「原因はこれでした…」と大変申し訳なさそうに示す業者に私は完全なるデジャヴです。
 
 
「すみません!すみません!まさかゴキブリがはさまっているとは思わなくてcufおqい^rsいおstsじぇ:;」
と恥ずかしさで口が回らず最後は言葉になりませんで、ピップエレキバンを差し出された母はあのときこんな気持ちだったかと私はようやく理解しました。
 
 
 
 

 

 

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