現金をおろそうと、久しぶりにATMへ行った時のことです。
私がやらかしてしまったために、往復2kmの距離を4往復、合計8km爆走したのは記憶に新しいところ。
この時本当は、さらにもうひとつ、困り事が起きていました。
それは、ATMの棚にいつもあったはずの現金用封筒が、撤去されていたことです。
無料設置されていた封筒は、SDGs推進のため、数ヶ月前から置くのをやめたとのこと。封筒が必要な人は自分で用意せねばならなくなっていました。
「うそやん…全然知らなかったよ…。」
ここで２、３万円をポロッとおろすだけなら、お金は財布に入れれば済みます。
しかし私はこの日、50万円という大金を一気におろすことにしていました。
結構な厚みがあり、財布に入りません。通帳ケースに入れるにも、サイズが合いません。
「この50万円、どうやって持ち帰ろうか…」
既に8km走ることが確定している身としては、たかだか封筒のためにこれ以上走る距離を増やす気にはなれません。
仕方がないので私は、札束をそのままバサッと、トートバッグに直入れしました。
封筒に入れようが入れまいが、バッグのチャックを閉めてしまえば同じこと。
しかし私だけは「万札50枚がバッグの中でバラバラに散らかっている」ことを知ってしまっています。
パンツを履かないまま直接ズボンを履いたときのような、スースーして落ち着かない気持ちになりました。
（パンツを履かずにズボンを履いたことはありませんので想像の域を出ません。）
なんっかスースーするなー、スースーするなー！
と思いながら頑張って自転車を漕いで帰りましたが、その間あまり良い気分では無かったので、大好きだったはずのATMですが、私の心はちょと離れました。
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