新入園用品の巾着袋や、自分で使うポーチやなんかを「買わずに自分で縫って作ります」という場合、一見節約している風ですが基本的にあれは節約ではありません。誤解を恐れずに言うならば、どちらかといえばあれは金持ちの道楽です。
 
自宅に布や糸が山ほどある場合は別として、例えば巾着袋を作りたい場合に布や紐を買っていたら、普通に買うより明らかに高くつきます。
巾着袋はダイソーに100円であるのに、材料から揃えれば布と紐と縫い糸で最低300円かかるのです。手縫いでなくミシンを使うならそれにかかる電気代もいりますし、今の時代、買う方が圧倒的に安く済みます。
 
ただし、私を含め、裁縫が好きな人は大体、手元に「余り布」や「余り糸」があります。ああいうものを使ってどうにかしようとするのであれば勿論買うより安いですから、それは節約として成功しています。
手作りすれば必ず節約になるわけではない、節約になる人もいるが材料を選べばお金がかかる、つまり手作りが家計の為になるかは人によるということです。
 
 
 
さて私は裁縫が好きですが、お金をかける趣味というよりは「節約の為」という意識が強く、材料選びは勿論、縫いの作業中も常にそれを意識しています。
 
たとえばここを縫い間違えて、糸をほどきたいという時。
 
 
糸切りリッパーなんかを使って縫い目をパチンと切ってしまえば早いのですが、そうするとその切れた糸はもう使えません。
 
 
縫い間違えた糸も捨てずに再利用したいので、私はどれだけ時間がかかろうと、縫い目も切らずにひとつひとつ手作業でほどきます。
そうして残った長い糸は、手縫い用の糸として再利用しています。
 
 
 
趣味としてではない、節約として行う裁縫はとにかく根気勝負です。
失敗した縫い糸を切らずにきちんとほどこうとするかどうかで、その人の裁縫が「趣味」寄りなのか、「節約」寄りなのか、あるいは両方なのか、そのあたりのことが少しだけ分かる気がしています。
 
 

趣味であっても節約であっても、裁縫に欠かせないのがミシンです。

私のミシンはおよそ15年前、大学1年生の時に近所のお店で2万円で買った、ジャノメのミシンです。
 
 
 
なんと先日、このミシンが故障しました。下糸が引っ掛かり上手く出てきません。
 
蓋を開いて部品を外し、掃除したり調整したりしてみましたが直りませんでした。
 
 

 

私の裁縫が趣味であれば、必要経費としてすぐにこれを修理に出すことでしょうが、私の場合はあくまで「節約のための裁縫」。

ミシンの修理や買い替えに大金を払っては節約もパアでして、こういうときに私は試してみることがあります。

 

それはこの動かないミシンを、1年以上寝かせてみることです。

 

実はこの15年間に、ミシンが動かなくなったことが2回ありました。

しかし修理代を払う気にもなれずとりあえず放置したところ、数年後久しぶりに動かしてみたらなんと故障が直っていた、ということが過去の二度ともで起きたのです。

使い過ぎて疲れたミシンが寝るだけで回復したとは、まるで人間のようです。

 

現在私の息子は小学二年生。持ち物でミシンが必要な場面は少なく、服の穴を繕ったり雑巾を作ったりなら手縫いでもできます。修理を急ぐことはありませんので、今回もしばらく、寝かせてみます。

 

 

ケチの裁縫には根気が不可欠です。材料をホイホイ買わない、ミシンの故障も自力でなんとかする、お金をかけずに時間をかけて一つ一つの問題をクリアしていくのです。

そんな苦労をしながら作り上げた作品には愛着も沸くという、その意味で私は何かと手作りを好みます。

 

 

 

 

※壊れた時のことを考えると、やはり電動ミシンが良いなあと思う…

コンピューターミシンには手が出ない!

 

 

 

 

 

 ※この裁縫箱、閉じると跳び箱になる。

 

 

※小さいものも大きいものも、裁縫箱が大好きです。かといって何個も必要なく、我が家にも一つしかいらないのが惜しい。

 

 

 

  

 

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