愛知県に名古屋大学という国立大学があります。

私は高校の受験期に、その大学の推薦を受けないかと担任から薦められましたが秒で断ったという経験があり、それは何より、「面接」が嫌だったからです。

 

一般受験はそれまでの勉強量いかんで合否がほぼ決まりますが、面接は違います。当日の緊張次第では何が起こるか分かりません。面接は嫌だ、普通に受験させてくれ、と先生に懇願しました。

 

 

実はそんな話もすっかり忘れていましたが、最近の両親との会話の中で急にそのことを思い出しました。

「名古屋大学の推薦を受けるよう、娘さんに薦めてみてくれないか」と当時先生から内々に、父へ話があったらしいのです。

 

当時の名古屋大学と言えば「旧帝大」として、特に私の親世代では難関大として知名度のある学校でした。

そんな大学へ我が子の進学がさっさと決まれば親として申し分ないところだったでしょうが、しかし両親から当時そんな勧めを受けたことはなく、私は私の意志だけで自由に受験校を決めました。

 

 

その結果私は、当時のセンター試験、現在で言うところの共通試験で数学を大失敗してしまい、名古屋大学に比べて偏差値的に劣る他の大学へ進学しています。

 

センターでの失敗には気持ちが沈みましたが、一般受験を後悔することはありませんでした。勉強したことがその後の二次試験で大いに生きたこともあって、私は受験で最善を尽くした、精一杯やったという充足感で満たされたそれが私の大学受験であり、一生の思い出です。

 

推薦試験を私に勧めようとしなかった両親には心から感謝しています。もしあのまま大学が決まっていたら夫にも出会わず、息子にも会えてはいなかったでしょう。大学で得られた大事な友人たちとも知り合うことはできませんでした。

 

 

 

 

 

大学時代のそんな貴重な友人たちと、先日オンライン同窓会をしました。コロナ禍に入って二度目です。

 

一度目はおよそ1年前。その時私は「1円も損したくない私が投資をするなら何がおすすめか」とオンライン上で友人たちに尋ね、彼らから「楽天証券」と返ってきた結果、現在私はつみたてNISAも始め資生堂の株も買い、楽しい投資ライフを過ごしています。

 

 

 

 

今回オンラインで集まったのも、いつものメンバーでした。

そのメンバーの素性というのが、銀行員2名、保険会社員2名、公務員3名、司法書士2名、弁護士2名、CA1名、無職1名。

無職1名とは勿論私のことですが、このメンバーというのがお分かりでしょうか、私以外皆物凄く、「金の話に強い」のです。

 

金利、為替、税金、外貨、保険、相続、離婚時の財産分与においてまで、聞けば誰かから必ず明確な返事がありその意味でも私は彼ら、彼女らを頼りにしています。

 

 

そんな友人たちに、前回のオンライン同窓会後、私が実際に楽天証券を開設しつみたてNISAを始めたということを報告したところ、一同から拍手を頂きました。すばらしい!よくやった!実行に移したところが偉い!と褒められて無職の私は有頂天です。

 

当然私以外の全員がつみたてNISAもiDeCoもとうの昔に始めています。

中でも4年前からつみたてNISAを始めた友人は、過去4年間160万円のつみたてで、現在の評価額はなんと230万円。信じられない儲けっぷりに、有頂天から急転直下、私は意識が遠のきました。

 

 

 

そんな風に資産運用をする友人が多い中で、そうではないタイプの人間もいます。

夫婦で国家公務員をしている友人は、10年近く前に新居新築しましたが、なんとその数千万円のローンを、僅か7年で完済してしまったのです。

 

この超低金利時代に、ローン減税もあるのに、一体何をしているんだとオンライン上でやいのやいの言われた彼らは「早く楽になりたくて、」とどこぞの犯人のようはセリフを吐いていましたが、夫婦は10万近く払っていた毎月のローンが早々に無くなり、その分お金を子どもの習い事に回しているそうです。

 

習い事はお金がかかります。子どもが複数人いれば尚の事です。

「住宅ローンの繰り上げ返済はするな」という世間の意見に同調せず、「ローン減税」という目先のニンジンに目もくれず、さっさとお金を返し、余裕ができた分子どもに投資する。なんと素晴らしい資産運用の仕方でしょうか。

 

 

生きる上でのポイントとなってくる進路、就職先、お金の遣い方、それらについて「これが正解」というものはありません。

受験に失敗して正解だった私や、早々にNISAへ手を出して正解だった彼女や、繰り上げ返済して正解だった彼のような、そういう色んな事例があります。

 

沢山の情報が溢れるネット時代にも関わらず、私は何故か「自分が欲しい情報だけ」をそこから吸い上げがちで、視野は狭まる一方です。

他のパターンを知る機会というのは存外に少なく、そんな私にとって、違う世界を生きる友人たちとの会話は人生においての貴重品です。

 

また友人たちも同様に、大卒からの薄給パートのち無職という私のような、自分と異なるパターンに触れることは貴重であるかもしれません。それもそれで人生はアリらしいと面白がってくれているなら、間抜けな私にも一定の存在価値があると言いたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

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