我が家の隣には小さな川があり、私と息子はそこでいつも、飼っているカメやスッポンの水槽の水替えをしています。
その小さな川には度々、主流である大きな川から水草が流れてきます。
 
キレイな緑色をしたその水草をすくい、カメの水槽に入れるのですが、しばらくすると色が悪くなったり汚れが付いたりするので、定期的に川で新しいものをすくっては、水槽の古い水草と入れ替えています。
 
 
 
 
この水草は季節問わずいくらでも流れてくるので、いくらでも生えてくる雑草を抜くような感覚でいつも川からすくっていたのですが、先日ホームセンターに行ったところ、私が川で好き放題にすくっていたこの水草が、なんと1本40円で販売されていました。
アナカリスという名前だそうで、まさかこれが売れる草であったとはつゆ知らず、私は一体これまでに、何本の40円を無駄にしたのだろうかと意識が遠くなりました。
 
 
小さな川で水草をひろい、スッポンの餌となるエビを捕まえなどしていると、隣を通りがかった近所の人から、今日は何をしているのと必ず声をかけられます。
捕まえたスッポンの世話をしているという話をすると、一定年齢以上のご老人たちは、これまたほぼ必ずと言って良いほど、「もっと大きくなるまで育てたら3、4千円位で売れるよ」と私に言います。
 
金銭的価値を見出すポイントというのはどうも年齢によって微妙に違ってくるようで、ご老人たちからは「お金になるよ」と話題にされるスッポンですが、それを若い人から言われたことがありません。
それよりも近所の若妻たちは、スッポンを世話する私の手の爪を見て、そのネイル可愛いね、マニキュア?セルフ?お店でするより安上がりだよね、などと私の爪にお金を見出し、もう少し上の世代の奥様はスッポンでも私の爪でもなく、もっと分かりやすいその時着ていた服や靴などをきっかけに、どのお店が高い安いとお金の話が始まったりします。
 
一概に年齢だけで判断できることではありませんが、このように世代ごとに微妙に違う金目の話に、全方位的に会話を膨らませることができるのは、私の小さな特技の一つです。
 
ちょっとコソコソした感じを出しながらお金の話をすると、その相手とは何故か急に距離が縮まったような気がする、そういう場面を色んなところで繰り返している内、「うちの畑で野菜が沢山取れたからどうぞ」と色んな人からおすそわけを貰えるお得な立ち位置に、最終的に私はたどり着きます。
 
 
 

 

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