シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)/ユーリ ツェー
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物理学者セバスティアンの息子・リアムが誘拐された。

犯人の要求は医療スキャンダルの秘密を握ると思われる人物を排除すること・・。

犯人の要求に従うことを決意したセバスティアンだが・・・。



ミステリの部分だけなら、こんなあらすじだけれど、


この物語の大部分は「多世界解釈」「パラレルワールド」がついてまわる。


量子物理学的な世界への理解。


はっきりいって、わけわからなくなるときもある・・。


だが、あらゆる世界が存在する可能性があっても、意識として生きられるのはひとつだけビックリマーク


うむ、悲劇か、救いか・・。



ま、世界観の解釈は難解ですが、キャラクターが魅力的。



セバスティアンの親友、天才物理学者オスカー。


余命宣告を受けたシルフ警視。


オスカーのセバスティアンへの変わらぬ友情と、セバスティアンのオスカーへの愛憎が悲しいです。




それにしても、ことの真相がわかったとき、


うそぉと思うと同時に思わずがっくりガックリ



つ、つらすぎるだろ・・・。まさしく悲劇だ・・・。



おもしろいと思うけど、万人受けはしないだろうな~と思わせる哲学ミステリです。





とっても余談だけれど、


オスカーとセバスティアンが、「銀河英雄伝説」の双璧とかぶってにやにやしちゃった・・(腐)


なんつっても、天才物理学者オスカーときたもんだキラキラ