サソリとカエルの寓話

 

ある日、川の岸で、向こう岸に渡ろうとしている、カエルがいた。

 

そこに、かなづちのサソリもいて、

 

カエルに話しかけてきた

 

「向こう岸に渡りたいから、きみの背中に乗せてくれないか?」

 

カエルは、

 

「いやだよ、君、刺すだろう?」

 

サソリは

 

「刺すわけないよ。そうしたら、君も僕も溺れてしまうだろ」

 

カエルは、

 

「それもそうだね。いいよ、背中に乗りな」

 

そして、川の半分ぐらいまで来た時、

 

カエルは、身体に激痛が走る・・・

 

そして、苦しみながら・・・息も絶え絶えに

 

「サソリ君、どうして刺したの?君も僕も溺れるのに」

 

サソリは、

 

「仕方がなかったんだ、これが、

 

僕の性だから・・・(It’s my nature)」

 

そして、カエルとサソリは、ぶくぶくと川の中に沈んでいった・・・。

 

「僕の性だから・・・(It’s my nature)

 

人間の性とはなんだろう?