【トリフォノフ】さんの演奏の魅力は、
なんといっても、感受性豊かな【表現力】と、
作曲家の意図した音楽性を追求する【聡明さ】
自然に溶け込むような【解釈力】です。
今日の【チャイコフスキー協奏曲】では、
冬のショパンとは異なるような、
クリアで、しっかりとしたタッチの、
【パワフルな演奏】を聴かせてくれました。
こういう【トリフォノフ】さんの音色が聴けたのは、
この曲だからこそだと思います。
ラッキーだなと感じました。
「この音が、聴きたかった!」と、ショパコンの時に
私は思っていたからです。
【小山実稚恵】さんの
しっかりとした演奏を
思いだしながら聴いていました。
さすが若い男の子だなと思えるような
迫力のある、パワフルな演奏です。
(それと肩を並べる小山さんの体力はさすがだと
改めて思いました)
粗雑なパワフルさではなく、
正確で、大胆として堂々として、
隅々まで配慮が行き届いた迫力の音色です。
こういう音色は、実はとても難しいと思います。
20歳の割に、こなれた迫力に圧巻でした。
非常に【研究熱心】で、
プロ意識の高い芸術家ピアニストです。
大迫力かと思うと、繊細で優しくて、
なめらかな抒情豊かな音色が奏でられます。
その【俊敏な表現力】に、
【頭の回転の速さ】が感じられます。
この表現力が【トリフォノフ】さんの優秀さです。
両方の音色を巧みに組み合わせるような演奏は、
【トリフォノフ】さんの頭の良と、
【聡明】な解釈があってこそ、
ものすごく自然に展開されてゆきます。
”自然体で表現する”という事は、
完璧である事を更に卓越しなければ
絶対に出来ない事です。
だから、【トリフォノフ】さんは、凄いのです。
曲と作曲家をじっくり研究し、
熟成された演奏に、
20歳という年齢を感じさせません。
私は驚きを隠せませんでした。
ひとつの曲が、感受性豊かに
表現され、完璧に仕上げられています。
この演奏を、【チャイコフスキー】本人が聴いたら、
嬉しいだろうなと思いました。
個性的で、チャイコフスキーらしい
見事なチャイコフスキーでした!
巧みな演奏テクニックは、嫌みがなく
むしろ、表現力の中に
上手く取り込まれています。
【ナチュラル】なのに完璧!
非の打ちどころのない演奏でした。




