ペースが上がらなくて

苦労して登った谷川岳馬蹄形の一座である門。



朝8時半。駐車場の気温は0℃。

最初にある沢を渡る橋の上部は木製です。





凍結していて滑るのも怖かったし


その木が抜け落ちているのがさらに恐怖。




他の板も朽ちかけていて決して安全とは言えないような状態。


踏み抜いてしまったらどうしよう、と余計なスリルを味わいました。



最初に歩く道は


紅葉の黄色に加えて

落ち葉の上にできた光の模様で




気温の低さを忘れるくらい

森全体が明るくて暖かい雰囲気に包まれていました。



歩幅を狭めてゆっくり登ることで

体力消耗を抑え、ペースを落とさずに歩く山歩きのコツが


この山では通用しません。





木の根っこがむき出しの箇所は

手や足を使って全身で進んで行くので


心拍数は上がり、ゼェゼェはぁはぁ。



その苦労に見合った景色を期待するものの




見えそうで見えない!!



ずーっとちらちら見せてくる!

それが気になって気になって仕方がないのです! 


白毛門の伝家の宝刀

谷川岳のちら見せ







もーじれったいのなんの!


そんなこんなで

やっと開けた景色には本当に感動しました。



言葉はいらなくてただずっと見ていたくなるそんな眺めでした。



もう、ここで引き返してもいいかもしれないと思いました。





でも、一度この山に登頂したことがある私は知っていました。







この後さらにこれを上回る絶景が待っていることを。


雪山登山になればもっと難易度が上がってしまうのだから、今このチャンスを逃すわけにはいかない!と



絶景ポイントである松の木沢の頭まで進むことを決めたのでした。